今回はFXの反発ポイントとして意識されやすいとされている様々な抵抗帯を見ていったあと、実践で使える見極め方を伝授していきたいと思います!
反発は、価格がまるでボールが壁に当たったかのように跳ね返ってくる現象で、このポイントの見極めは押し目買い・戻り売りのエントリーポイントなど、トレードで大いに役立ちます(・∀・)

ぜひ参考にしてチャートの反発ポイントをばちばちと攻略していきましょう
チャートに現れる主な反発ポイント一覧
反発は市場参加者の需要と供給のバランスがカクッと入れ替わるわけですから、そこには市場参加者の心理に影響を与える何らかの要因が存在します。
ファンダメンタルズ的な要因(経済指標・ニュース等)で急に反発する場合もありますが、今回はテクニカル的な観点で見ていきましょう(´ー`)
チャート横軸の壁「レジサポライン」
レジサポラインはある一定の価格帯で何度も跳ね返っているところにラインを引いたものです。
2度あることは3度あるじゃないですが、同じような価格帯で反発を繰り返していると、市場心理として再度その価格帯にきたときに
「また跳ね返るのではないか。。。」
と考えやすく、反発ポイントとして意識されやすくなります!
また、このレジサポラインは抜けた後、逆方向への反発ポイントとしても意識されやすくなるレジサポ反転現象もチャートでよく見かけるので、一本のラインで2度美味しい的な使い方もできます(・∀・)
より詳しい解説や実際の引き方はこちらをチェック!
なぜレジサポラインで反発する?引き方から3つの活用法まで解説!
トレンド中の斜め反発ポイント「トレンドライン」
トレンドラインは、トレンド相中の連続で高値を切り上げていったとき・安値を切り下げていった時に現れる反発が起こりやすいラインです。
上昇トレンド中は一度価格が下がってきた、いわゆる「押し目」として機能し、下降トレンド中は「戻り目」として機能するので、このライン上のポイントからポジションを取る戦略はトレンド相場で非常に有効な手法となりますね(・∀・)
より詳しい解説や実際の引き方はこちらをチェック!
トレンドラインの正しい引き方と手法を身につけて勝率をあげよう
インジケーターが示す反発ポイント
インジケーターをチャートに表示することで、お手軽に反発ポイントの判断材料が手に入ります(´ー`)
代表的なのは移動平均線(グランビルの法則)ですね!
移動平均線はその名の通り、平均値の推移を表しているもので、人は「平均値」を意識しやすく、意識しやすいということはそこで売買が集まるので、反発ポイントとしても機能したりします。
他にも黄金比的な観点から人が意識的に・無意識的に注目するポイントを導き出してくれる「フィボナッチリトレースメント」や過去の値動きと比較して”売られすぎ・買われすぎ(だから反対売買への意識が高まる)”を数字で出してくれる「オシレーター系」などがありますね(´ー`)
それぞれ使い所や効果が結構違うので詳しくはこちらをどうぞ!
移動平均線の反発ポイントをよくある疑問に答えながら解説!
ここからはORZが普段のトレードで最も愛用している「移動平均線」の反発ポイントの、より実践的な解説を進めていきたいと思います!
ORZは移動平均線3本(期間20・50・100)を使って押し目買い・戻り売りをよくやるので、結構読者さんから

移動平均線ってどの線(期間)が一番反発しやすいんですか?
意識されやすい時間足とかってあるんですか?
って感じの質問をよくされますので、この疑問に答えながら解説を進めていこうと思います。
どの時間足の抵抗が意識されるのかは蓋を開けるまでわからない
結論から先に言っちゃうと、たしかにそんなスペシャルな方法があればORZもあやかりたいところですが、残念ながら「この時間足のこのポイントなら間違いない!」みたいな正解を見分けるのは難しいと考えてます(´ー`)
アレコレ言葉で説明するより実例を見た方が早いと思うので、まずはとある水曜の相場分析をご覧あれ。
※これから見せるのは全て同時刻のGBPUSDチャートです。
【GBPUSD/4時間足】
「ふむ、MA(移動平均線)100抜けて邪魔な抵抗もなさそうだし上昇の勢いも強そう」
「もうちょい下の足でこの上昇に乗れそうなポイントがあれば狙ってみようかな」
【GBPUSD/1時間足】
「上昇の勢いも十分だし、もう1回MA20まで戻ってきたらここからの反発(押し目買い)を狙えそう」
「どれどれ、30分足は…」
【GBPUSD/30分足】
「あれ、同じくMA20で押し目買い狙えそう」
「じゃあもうひとつ下の15分足は?」
【GBPUSD/15分足】
「MA20で反発の兆しなう。」
「全部MA20怪しくて草。すぐに押し目買い狙えそうなのはこの15分足だが…」
ハイ、というわけでご覧の通り「3つの時間足が上昇トレンド且つその全てがMA20での反発(押し目買い)を狙えそう」という場面に遭遇したわけです(・ω・)
トレンドの勢いはたしかだしどれもMA20で複数回反発してるんだけど、それ以外の根拠がないのでヒジョーに優劣つけづらい。。
しかしORZは相場の神様でも何でもないので、ぶっちゃけどの時間足のMA20が押し目になるかなんてことはこの時点でわかりません。

そもそも「結局どの時間足のMA20も押し目にならなかった」なんて未来も当然あり得るわけで。
押し目買い・戻り売りなどの反発を狙うトレードは、相場の勢いや方向性・抵抗などを加味した上で「ここで反発するかもしれない」とあくまで“仮説を立てている”に過ぎませんからね。
最終的にはより多くのトレーダーが抵抗として認識したところに売買が集まりそれによって反発が起こるので、
自分の予測したポイントで本当に反発するかどうかは結局蓋を開けてみないとわからないのです(´ー`)

じゃあ反発で入れそうなポイントを見つけたら、あとは運任せでエントリーするしかないってこと?
もちろんトレードにおいて多少の運は必要ですが、まだできることはありますぞ(´ω`)
小さい時間足で反発の挙動を確認してから動くべし
ORZのブログを普段からご覧の方はご存知の通り、反発狙いのトレードといってもエントリーポイントにローソク足が来たら即エントリーってわけじゃありません。
その勢いのまま狙い目の抵抗をぶち抜いていっちゃう可能性があるので、必ず小さい時間足で反発の挙動と狙い目方向に勢いが出たことを確認するようにしてます(・ω・)
※詳しくはこちらのページを参照。

特に今回のような「複数の時間足が同じトレンドでどの押し目ポイントが正解かわからない」って状況では、この確認方法が結構効いてくるんですよね。
では先ほどのGBPUSDトレードに話を戻して、今回は15分足のMA20で押し目買いを狙っていきますか(・∀・)
細かい値動きを確認するため、5分足で反発の挙動などを見ていきますよん。
【GBPUSD/5分足】
すでに狙い目の抵抗(15分足MA20)付近で反発してるのでここでポチッとエントリーしたくなりますが…
ダブルボトムや逆三尊などの反転を示唆するチャートパターンが作られるのを待ちます。

もしチャートパターンができても“ネックラインを抜けて狙い目方向に勢い出るまではエントリーを待ちたい”ところ。
んで、その後しばらく様子を伺ってると…
【GBPUSD/5分足】
まだここからダブルボトムができる可能性は捨てきれないけど、狙い目の抵抗を抜かれちゃいましたね。
この時点で15分足のMA20は押し目として意識されなかったってことが確定したので、潔くエントリーは見送りました(´ω`)
(ここから反転&上昇したとしてもそれはORZの狙いと違うのでムリに追いかけない。)

これ小さい時間足を確認してなかったら「15分足MA20が押し目になった」と勘違いしたままエントリーしてこの逆行に巻き込まれてたってことですよね?

そのとーり!小さい時間足を確認することでその抵抗で反発するかどうかをギリギリまで見極めた上でエントリーするか否かを決めることができます。
それによって「見切り発車でエントリーして負け」っていうケースを減らすことができるんですよね。
つまりどの時間足のMA(抵抗)が押し目・戻り目になるかわからなくても、こうやって細かい値動きで反発の挙動なりを確認することである程度厳選はしていけるってこと(´∀`)
例えば、新作アニメが始まった時ってどれが当たりかわからないので、ORZはとりあえず片っぱしから1話だけ見てみます。それで良さそうなモノは続けて見ていくし、いまいちパッとしなかったらその時点で切っちゃうことも多い。
(ドラマとかもそうだと思うけど、どんな作品かっていうのは実際に見てみないとわからんですからねー(・3・))
今回のお話もそれと同じで、どの時間足のどのMAが押し目・戻り目になるかわからない時はひとまず短期足で反発するかどうかを確認してみる。
反発の形から狙い目方向に勢いが出るようならエントリーするもヨシ、そうでなければ見送って次に備えるもヨシ。
もちろんエントリーして負けてしまうこともありますが、きちんと根拠持った上での負けなら致し方ないでしょう(´ー`)
とはいえこの小さい時間足で見極めるっていうのも方法の1つであり、「抵抗が豊富に揃っているポイントの方が反発ポイントとして意識されやすい」っていうのが前提です。
そういった部分も加味した上で時間足やエントリーポイントの優先順位を考えつつ、優劣つけづらい時は最後の反発の挙動で判断していくって感じですかねー。
正解ばかり求めず、工夫して立ち回ることも大事だよい
ちなみに今回エントリーを見送ったGBPUSDさん、結局どこが押し目になったのかっていうと…
【GBPUSD/5分足】
あとから見る限りだと30分足のMA20が意識されたっぽいですね。(結果的にその後高値ゾーンから弾き返されてるけどそこまでの利益は取れてたかも)
しかしこの「どの時間足のどのMA(抵抗)が意識された」っていうのもやっぱり結果論でしかないです。
リアルタイムでその抵抗が本当に反発ポイントになるのか確実に判断する方法がない以上、できることを1つ1つやっていくしかありませぬ(´ω`)

FXはこんな感じで「正解がない」ってことが結構多いので、その中でもできるだけ損をしないように工夫して立ち回っていくことも大事かなと思いますよん。
①なるべく「抵抗が豊富でより根拠が分厚い時間足」を優先してチョイスする。
- →例えば押し目買いを仕掛ける場合、基準となるMA以外にレジサポラインや雲などの抵抗が多いほうが反発ポイントとして意識されやすいよ。
②それでも優劣付けづらい時は小さい時間足で反発の挙動を確認した上でエントリーするかどうかを見極める。
- →ダブルトップやダブルボトムなどの反転チャートパターンから、ネックラインなどを抜けて狙い目方向に勢いが出たことを確認できたらエントリーするもヨシ。そうでないなら見送って次に備えればヨシ。
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