こんばんは!プロ・ニート・デイトレーダー(PNT)のORZ(おつ)です(・∀・)
今回は「マルチタイムフレーム(MTF)分析」について、余すことなく完全解説していきます。
相場というものは下の画像のように、時間足ごとに上に行ったり/下に行ったり/横ばいだったりしているので、一つの時間だけを見て「トレンドフォロー手法」とかやっても、うまくいかないことが多いです。
逆に言えば、しっかりとマルチタイムに相場を分析してからトレードすることで、トレードの勝率UPは間違い無いでしょう(´ー`)
ここではマルチタイムフレームとは?という基本から実際に使うときの具体的な方法・コツまで書いていくので、ぜひここで身に付けて日々のトレードに活かしてみてください!
また、マルチタイムフレーム分析は自分自身のトレード手法が固まっていて、その精度を高めるものだったりするので、まだトレードが固まっていない方はまずは手法習得からやってみましょう♪
→ ちなみにORZのシンプル手法も参考にどうぞ。
マルチタイムフレーム分析とは?まずは基本から
マルチタイムフレーム分析とは、その名の通り長期足〜短期足まで複数の時間(マルチタイム)のチャートを見て、期待値の高いトレード戦略の材料にしたり、エントリーポイントを割り出すために使う分析方法です。
マルチタイムフレームだと長いので「Multi Time Frame」から頭文字を取って「MTF」と言われることもあります。
超短期的な値動きを狙うタイプのスキャルピングや何十年も保有し続ける株式投資とかだとマルチタイムに見ない場合もありますが、個人FXトレーダーに多いデイトレやスイングであれば、必須のスキルと言えるものです(・∀・)
マルチタイムフレーム分析の重要性
なぜマルチタイムに相場を分析することが必須スキルなのか、重要性をみていきます。
例えば、下図のような高値安値をぐいぐい更新中の1時間足・上昇トレンドがあったとします(・∀・)
トレンドラインも引けたのでトレンドフォロー手法として「ライン付近の押し目買い」ポジションを持ちたいと考えたとすると…
(※押し目買いがわからない方はこちら→FXで『押し目・戻り目』を見極める方法とエントリー判断)
マルチタイムフレーム分析を使わない場合、チャンスだからすぐにエントリーしちゃうと思いますが、ちょっと待ってください( ゚Д゚)
もしかしたら、日足で見るとすぐ上にレジスタンスラインが立ちはだかっているかも知れないのです!
先程の1時間足の上昇トレンドは日足の点線部分を見ているだけに過ぎなかったとしたら、押し目買いはレジスタンスラインに抑えられ失敗に終わる可能性も高くなってしまうわけですね。
さらに、5分足(短期足)も見ていくことで、1時間足で見ていたトレンドラインを簡単に抜けていくのか否かをより細かく見れます。
ラインで反発する際もダブルボトムやその他のチャートパターンやプライスアクションも含めながらより精密なエントリータイミングを図ることもできるようになります。
このように、マルチタイムに分析することで一つの時間足からでは分からない相場情報を得られるので、より期待値の高いエントリーポイント選定やリスク回避に役立つわけです!
MTFめっちゃ重要ですよね☆
マルチタイムフレーム分析解説の補足「チャートの構造」
ここまでサラッと例を出して相場をマルチタイムに見てみましたが、初心者の方は「何言ってんだコイツ」状態かも知れないので少しだけ補足を。
まず、知ってる方からすれば当然のことではありますが、チャートの日足や1時間足などの各時間足は、以下のように拡大・縮小の関係にあることを認識しておきましょう♪
日足のウネウネした流れの、ほんの先っちょを拡大して細かく見たもの = 1時間足
その1時間足のほんの先っちょを更に拡大して見たもの = 5分足
チャートはこんな感じの関係性になっております。
〇〇足の〇〇はローソク足1本分が形成されるまでの時間を指しているので、見る時間が短くなるほど、細かぁ〜い相場の値動きを見ているというわけです(´ー`)
長期のローソク足くんからしたら、短期のローソク足くんは豆粒みたいなものなんですね。
そんなわけで例えば週足とかの長期で見るとちょこっとの下落だったとしても、1時間足とかで見れば立派な下降トレンドとなっていたりするのです。
初心者さんもチャートの構造お分かりいただけましたか?
では続いて、このマルチタイムフレーム分析実践編として具体的な手順やコツを紐解いていきましょう♪
もしここまでで「難しくてギブアップ」な人がいたら、ORZのFX道場でもこのマルチタイムフレーム分析をじっくりとマンツーマンで教えているので、入門を検討してみてください(`・ω・´)ゞ
マルチタイムフレーム分析の手順”まず軸を決める”
マルチタイムフレーム分析を実践で使う際のイメージは「長期・中期・短期」の3つで大まかに区切って、この3つをベースにこんな感じで考えます。
ステップ1:中期足を見てエントリーできそうな相場を見つける(軸を決める)
ステップ2:長期足を見て方向性・抵抗帯を確認する(障害の把握)
ステップ3:短期足を見て取引のタイミングを計る(詳細で最終判断)
マルチタイムフレーム分析のコツとして、よく長期足から短期足にむかって順番に分析していくと言う方が多いですが、真ん中の中期(トレードの軸の足)を先に決めちゃってからの方がやり易いと思います♪
律儀に長期から順々見ていくと、上に書いた「チャートの構造」が理解しやすくはなりますが、15分足と30分足とかマルチタイムに分析しても、あんまり変わらないチャートですし、そこまで見なくていいものまで見ちゃって非効率。
しかもMT4や5なら細かくても2倍以上で区切られていますが(基本設定)、10分足・7分足・5分足とかもっと細く見れるチャートツールもあるし、キリがなくなっちゃいます(´Д`)
分析すること自体が目的になってはいけません。
何のためにマルチタイムに分析するかというと、トレードで優位なポイントを見つけ出したりして「勝ちにつなげるため」です。
余計なものまで見ていくと頭の中も混乱してしまうと思うので、まずは長期・中期・短期の3つのベースを自分で決めて、真ん中の時間軸から分析していきましょう(・∀・)
真ん中を決めたらあとはより長い時間足(上位足)を見て、エントリー方向への邪魔者がいないかを確認したり、
いざエントリーとなったときにはより短い足を見て、最終判断を下していくという手順が実践向きのマルチタイムフレーム分析です♪
トレードスタイルごとの最適な区切り方とは
マルチタイムフレーム分析では長期・中期・短期を自分で決めよう!
このスタンスを提唱すると、「結局どの時間足をどう区切って見ればいいのですか?」といったご質問をよくいただきます。
MT4を使用している場合には確認できる時間足は、月足・週足・日足・4時間足・1時間足・30分足・15分足・5分足・1分足といろんな種類があるのではじめは迷ってしまうと思いますが、個人的にはそれぞれのトレードスタイルに合わせた区切りで見ていくのがいいんじゃないかと思います(´ー`)
トレードスタイル | 長期 | 中期 | 短期 |
スキャル | 30分足 or 1時間足 | 5 or 15分足 | 1分足 |
デイトレーダー | 日足 | 1 or 4時間足 | 5 or 15分足 |
スイング | 日足 or 週足 | 1 or 4時間足 | 15 or 30分足 |
特に正解があるわけではありませんが、トレードスタイルによって上の表を目安としてみてください。
こういった感じでトレードスタイル別にマルチタイムフレーム分析の組み合わせを考える事ができるので、その時の相場状況やご自身のトレードスタイルに合わせて、しっくりくる組み合わせを探してみましょう(・∀・)
マルチタイムフレーム分析の具体例とコツ
マルチタイムフレーム分析の大まかな流れは見えてきたと思うんで、あとは長期足〜短期足までの各時間足ごとの役割、気をつけるべきチェックポイントやコツをまとめて、本日の授業をお終いにします(`・ω・´)ゞ
ここからは実際のチャートを見ながらの解説です!
中期足ではトレードのシナリオ(戦略)を立てる!
2022/11/09/ドル円相場 同時刻の1時間足・日足・5分足
まずは中期時間足を軸に各通貨ペアを見ていき、自分の得意とする相場状況のものを選択します。
選定が終わったら、その流れの中で具体的にどこからポジションを持つか、中期足でトレード手法の展開を考えます。
上の画像中期時間足だったら、全体はウロウロが続いているレンジ相場。
レンジ高値から下落してきて、レンジ下限のサポートラインで反発するなら買っても良いかなってORZなら考えますかね(・∀・)
逆にここのサポートラインを抜けるならラインブレイク売りも狙えそうですが、自分は反発から乗っかる方が得意分野です♪
繰り返しになりますがトレードに明確な正解・不正解があるわけじゃないので違う戦略を考えたとしても全然OKですね(´ー`)
話それましたが、次に長期足を確認して、中期足で立てたシナリオに対して大きな流れを味方にできるかどうかを確認していきましょう。
長期足では、相場全体像を把握し目線・方向性を確認する!
長期足では、主に相場環境の全体像を把握し、大きな方向性を確認したり、目先に大きな障害物がないかいきます(・∀・)
ここでの長期は全体的に上昇が続いているトレンド相場で一時的に高値が抑えられて落ちてきているような場面です。
現在価格は過去にも何回か上下に跳ね返っているレジサポラインであり、全体の方向性も含めここからの反発が期待できそうな感じです(´ー`)
このように特に長期で注目したいのが「目先の節目(抵抗帯)」です。
節目というのは、レジサポラインや移動平均線などの相場展開が変わりやすいポイントのことですね。
いくつか例をあげると以下のようなものがあります(・∀・)
上位足の相場状況がこのような相場の節目にあるのか?
または節目に到達するまで価格がどのような展開をするか?といったシナリオを立てることで、相場全体の方向性を見定めていくことができるようになります。
シナリオ立てのコツは、ブログ内でもまとめているので、合わせてチェックしてみてください(`・ω・´)ゞ
→シナリオを描く必要性と相場展開のイメージを膨らませる3つの視点とは?(・∀・)
そして最終的なエントリータイミングを図るため、短期足を確認していきます!
短期足では、ベストなエントリータイミングを計る
短期足では、詳細なエントリータイミングを図っていきます。
中期足・長期足の状況からエントリーポイントを絞るところまでいけましたが、必ずしもそこで理想的な動きを見せるとは限りません。
抵抗帯も100%反発する確証があるわけではないですし、相場状況によってはそのまま突き抜けてしまうことも全然あります。
そこでさらに一歩踏み込んだ判断をするために、短期足でエントリーのタイミングを見極めていきます(・∀・)
反発エントリーのタイミングを狙う上で大事なことは、「勢いの良い戻しの勢いが抑えられ、かつ狙った方向に勢いが出ていきそうなところ」を狙っていくことです!
エントリータイミングとして狙っているポイントは、ほとんどの場合に抵抗帯といって売りたい人(下落してほしい人)、買いたい人(上昇してほしい人)の思惑が交差しているポイントとなっています。
そのため大抵の場合には価格がもみ合い、どちらかの勝負がついた時にはじめて、「見立て通りに反発するor見立てが外れて逆行する」という値動きが起こります。
そのため「下落の勢い VS 上昇の勢い」の勝負がついたなってポイントまで待ち、後乗りでエントリーしてくことで、エントリーの成功率をアップさせることができるわけ訳です!
今回だったらサポートラインで何回か反発して下の硬さは伺えるものの、反発の勢いも抑えられているような状況ですので、前回高値を超えられるかどうかを見て押し目買い的なエントリーをORZなら考えますかね!
具体的なエントリータイミングの見極めるコツは、こちらの記事でもまとめているので、合わせてチェックしてみてくだされ〜♪
→FXのエントリータイミング術!!下位足でのベストタイミングの取り方
マルチタイムフレーム(MTF)分析まとめのお時間です٩( ‘ω’ )و
ということで、今回は「マルチタイムフレーム分析」についてまとめてみました(・∀・)
マルチタイムフレーム分析を正しく活用することができると、複数の時間足の相場状況から「より期待値の高い方向」に「ベストなタイミング」でのポジション取りが可能になるため、1つの時間足のチャート画面だけでトレードするよりも、『圧倒的』にエントリー&決済の精度が高まりますね!
ただやっぱりマルチタイムフレーム分析って、いろんな時間足を見なくちゃいけなかったり、時間足の関係性を頭の中でイメージできるようになるまで時間が掛かるものなるので、どうにも手が出しにくく、ついつい勉強するのを避けて通りがちなジャンルだと思います。
実際ORZもめんどくさがりな性格が災いし、はじめは1つのチャート画面に固執しちゃって、血迷う時期もありましたが(・д・)
そんな回り道をしたところで資金と時間を無駄にしただけだったので、ぜひ読者の皆さんは勇気を持ってマルチタイムフレーム分析をトレードに取り入れてもらえたらと思います(`・ω・´)ゞ
ただなかなか取っつきにくいジャンルであることもたしかなので、
「一人で勉強・習得できる気がしねぇ…」
って人は【FX道場】の方でマルチタイムフレーム分析含めたトレードスキルのキホンのキから教えてるのでいつでも頼ってきてくだされ!
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コメント
自分もMTFは日足から5分足まで順に細かく見ていくものだと勘違いしていました。特に自分も含め多くの初心者は複数の足が上昇したら「買い」のポジションみたいな勘違いをすると思います。いろんなFX情報を見ていますが、このようにMTFをしっかり解説しているブログは大変ありがたい情報です。
しらしょうさん、コメントありがとうございます(・∀・)
マルチタイムフレーム分析は情報量も多く複雑な分、間違った認識のまま進めていっちゃう人も多いです。
しかしきちんと習得さえできれば間違いなくFXトレードにおける最強の武器になるので、少しでも役に立てたなら幸いです!
ORZ