エンベロープは移動平均線の上下に(移動平均線からの)乖離率を2本のバンドで示すインジケーターです。
実際にMT4チャートに表示したエンベロープ
主に逆張りエントリーや、トレンド順張り時の決済なんかに使えるやーつですね!
今回はこのエンベロープを使った手法や、使う際の設定数値やら、似てるインジケーターのボリンジャーバンドとの違いとか、ベベベッと書いていきたいと思います(・∀・)
順張りしかやったことない方は、新たなトレード手法としてチャンスが広がったりするので、
普段お仕事で忙しく「なかなかトレードチャンスに恵まれないな〜」
と感じている方は、エンベロープという武器を装備して、新たなトレードチャンスを切り開いていきまっしょ〜〜〜((((((((っ・ω・)っ
FX手法|エンベロープを実際のトレードで活用する方法
相場というものは、平均値から大きく乖離するような「異常値」は基本的に平均値に戻るという性質があります。
オシレーターが示すように買い過ぎ・売り過ぎになったら逆行したり、窓(ギャップ)が大きく開いたら埋める、といったように価格変動の基本は波。
ある程度動いたら戻しが入り・押しては引いてを繰り返しながら動くものですよね(・∀・)
とはいえ「どこで価格が戻るのか?」を予測するのは難しいもの。
そこで、エンベロープを表示させることで、ある程度の価格が戻る目安を認識できるってわけです!
でもって、これを利用することでエントリーポイント選定や決済ポイント選定をしやすくなります。
エンベロープを使って逆張りエントリーポイントを見つける
エンベロープを使った手法として、最もポピュラーなのはおそらくレンジ相場での逆張りでしょう(´ー`)
明確な方向性の無いレンジ相場では、ローソク足も行ったり来たりを繰り返すので、その戻りの反動を狙う手法ですね!
図のようにエンベロープまで価格がきたらエントリー。
決済は逆のエンベロープまで引っ張ってもいいですが、動きの無いレンジでより着実な利益を確保するためにも、真ん中の移動平均線付近で決済・利確する方がオススメですかね(´ー`)
5分足とか短期でトレードする場合は移動平均線での決済だとちょこっとの利益しか出なかったりするので、逆っ側まで決済を引っ張っちゃっても良きでしょう。
また、高値圏・安値圏で価格が揃ってるボックス相場ならレジサポラインを引いてエントリーの目安にできますが、
価格帯が揃ってない時はエンベロープを使うとエントリーポイントが分かりやすいかもですね!
エンベロープを使った順張り決済ポイントの見つけ方
相場がトレンドだった場合、エンベロープをエントリーで使えなくは無いんですが、トレンドに対する逆張りになっちゃうので初心者さんにはあまりオススメしません(´Д`)
画像のようにエンベロープにタッチしたから売りエントリー!
なんてトレードしちゃったら、含み益は一瞬。
その一瞬を逃すと上昇トレンドの流れ通り、延々に含み損が拡大していくという地獄のようなポジションをとっちゃったりしますからね(´Д`)
トレンドの流れには逆らわないことがトレードの基本です。
そんなわけで、画像のようにエントリーはグランビルの法則とか使って順張り、決済の方でエンベロープを使うことをオススメします(´ー`)
レンジの時と同様、エンベロープまで価格が動いたら戻るタイミングになるかもなので、そこで決済をするという分かりやすい決済手法です。
ORZ自身、トレンド相場の決済にはトレール手法をよく使いますが、ある程度戻ってきたところで決済されるトレールよりも決済ポイントとしてはエンベロープが優秀かもしれませんね(・∀・)
エンベロープ手法が使えない相場状況
ここまでレンジ相場ではエントリーに、トレンド相場では決済で使えるよ!
ってな話をしてきましたが、エンベロープが全然使えなくなっちゃう状況というものもあるので、こちらをみていきましょう!
特に注意していただきたいのが、勢いの強いトレンド相場(トレンドの始め)や経済指標発表時の乱高下です。
値動きの激しい相場状況では、エンベロープが抵抗・支持の役割を果たしません(`・ω・´)
【勢いの強いトレンド相場】
画像のように勢いの良い強いトレンド時には、ローソク足がエンベロープに張り付いたままだったり、突き抜けちゃったりします!
トレンド相場では決済に使えると解説してきましたが、この場合にはエンベロープで決済を行うとちょいと勿体無い。
もちろん逆張りで仕掛けるなんてもってのほかです(´Д`)
【経済指標発表時】
こちらはいつぞやの米国雇用統計発表時のチャートです。
経済指標発表時はテクニカルを無視した値動きになることも多いので、画像のエンベロープも反発の目安という役割を果たしていないですね。
大きな値動きの時は「仕掛けないと勿体無い!」って考える人もいますが、初心者さんはリスクの方が高くなると思うので動きが落ち着くまで待つことをオススメします(´ー`)
こんな感じで、エンベロープも万能ではなく使えない時は全然反応しなかったりするので、使える状況・使えない状況をまずはしっかりと把握することが第一歩ですね!
エンベロープをもうちょい深く知って手法を使いこなそう!
ここまでエンベロープを使ったトレード手法を大枠イメージできたと思うので、続いてはさらにもう一歩!
エンベロープの計算式や設定数値の調整など、深く知って手法をさらに使いこなせるレベルまで持っていきましょう(´ー`)
エンベロープにはそもそも封筒や覆い(おおい)といった意味があります。
インジケーターのエンベロープはその名のとおり、移動平均線を上下に覆っているのです♪
( 移動平均線について→FX初心者必見!FXで14年間稼ぎ続けられた移動平均線の活用方法 )
エンベロープは移動平均線を上下両方に一定の割合で乖離させたインジケーターなので、これにより価格が移動平均線からどの程度離れているかが分かるのです(´∀`)
ローソク足には「移動平均線からある程度離れると、移動平均線へ帰ってくる」という性質があり、ローソク足が反転するタイミングを掴むためにエンベロープを使うわけです。
エンベロープを使っていくには基準とする移動平均線と偏差(=乖離率、どの程度移動平均線から乖離させるかの値)を設定する必要があります。
基準とする移動平均線については、単純移動平均線(SMA)や指数平滑移動平均線(EMA)を用いて期間設定は20や25を使うのが一般的なようです。
期間設定は移動平均線を普段使っている設定があればそれを用いるのが一番でしょう!
ORZは普段のトレードでSMA20を使っているので、使う場合はSMA20を使います(・∀・)
特にこだわりがない方はORZとおんなじSMA20で設定してみてください♪
偏差の方は時間足や相場状況によって細かく変えていく必要があるのですが、この数値の設定の仕方は後ほど実例を交えながら説明していきま〜す٩( ‘ω’ )و
手法を使いこなすためのエンベロープ設定数値
エンベロープは設定する偏差の値を時間足ごとに調整するとさらに使い勝手が良くなります。
ここからは色んな時間足で実際に偏差の数値をどの程度に設定すればいいのかをお伝えしていきます(´ー`)
時間足によってどの程度の数値で偏差を設定すべきかを表にまとめてみました↓
※相場状況によってはこの範囲から外れることもあるので、参考程度に見てみてネ(・∀・)
お次は具体例としてユーロドル1時間足で考えてみます↓
エンベロープを引く際のポイントとしては、①〜③のような反発している点を通るように偏差を設定します(`・ω・´)ゞ
0.01%単位で偏差を調節して、模索していくと、、、
偏差0.50%でいい感じにフィットしてくれました♪
ここは地道な作業にはなりますが、雑にやってしてしまうとポイントがズレてくるので、なるべく綺麗にフィットさせましょう(=゚ω゚)
実際のトレードでのエンベロープの活用方法〜偏差の設定方法までご紹介したところで、エンベロープを使った戦略の立て方の概略をまとめると・・・
①レンジ相場や勢いの強すぎないトレンド相場を見つける。
②エンベロープの基準となる移動平均線を設定する。
③反発ポイントを通るように偏差を設定してエンベロープを導入する。
④エンベロープに差し掛かったところで逆張りや決済を行う。
という感じになります♪
なお、仕掛ける際にはエンベロープ以外にもレジサポラインと被っていたり、オシレーターを併用することでより信頼度の高いエントリーポイントを見つけられるようになるので、色々試してみて自分の手法の一つに取り入れてみてください٩( ‘ω’ )و
MT4でのエンベロープの設定方法
最後にエンベロープの設定手順的なところを見ていきましょう!
ここではORZが普段使いしてるMT4(MT5でもほぼ変わりません)で見ていきますが、他のチャートでも大体一緒でしょう(´ー`)
エンベロープのMT4での設定方法はとても簡単です♪
まずはチャート画面から↓
「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→『Envelopes』をクリック!
パラメータの設定画面が表示されます↓
先ほどお伝えしたとおり、基準とする移動平均線は人によって使い慣れているものを使い、
偏差は時間足や相場状況によって細かく変えていきましょう♪
では今回の『エンベロープ』の紹介は以上になります!
逆張りは多少リスキーなトレード方法ではありますが、相場がレンジであればそこまで心配する必要はありません♪
トレンド相場でも決済に使えたりするのでエンベロープでのトレードチャンス増大、ぜひトライしてみてください(`・ω・´)ゞ
その他にもインジケーターを紹介した記事をまとめてあるので、良ければこちらも合わせてご覧ください♪
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