「ORZさん、スプレッドってこんなにも広いんですか…」
「海外FXはスプレッド広すぎてトレードどころじゃないです…」
こんにちは、ORZ(おつ)です(・∀・)
この記事では海外FXのスプレッドについて解説していきます。
FXのトレードに慣れてきた人や、国内FXから海外FXへ移行した人だと、上記のように感じることも多いのではないでしょうか。
スプレッドが広いとシナリオ通りにトレードできない恐れもあるため、理解した上で自分の想定内に収める必要があります。
コンビニでお金を下ろす際の手数料を把握しておかないと、後で手痛い出費になるのと同じですね…
そんなわけでこの記事では、
・スプレッドのそもそもの仕組み
・スプレッドが広がる理由
・スプレッドが広いときの対策
などを解説しながら、海外FXのスプレッドを解明していきます!
この記事を読めば、スプレッドの根本的な仕組みやトレード時の対策まで理解して、実際のトレードでもスプレッドも考慮した立ち回りができるようになるでしょう。
初心者さんでも理解できるように書いていきますのでご安心ください(・∀・)♪
※動画でもサクッとお話していますよ〜!
海外FXのスプレッドとは?
スプレッドを理解するなら以下3つのポイントを押さえておきましょう。
・スプレッドは業者が独自に決める
・スプレッドと取引手数料は同じだけど少し違う
3つのポイントは海外FX、国内FXどちらにも共通します(・∀・)b
スプレッドは買値と売値の差額
スプレッドは価格の買値と売値の差額のことです。
買値が140円50銭、売値が140円45銭なら差額の5銭(5pips)がスプレッドになります。
チャート上の価格は読み方が曖昧な方はこちらを参考にどうぞ(・∀・)
金額 | pips | 円 |
---|---|---|
1銭 | 1pip | 0.01円 |
10銭 | 10pips | 0.1円 |
100銭 | 100pips | 1円 |
1000銭 | 1000pips | 10円 |
実際のチャートでも買値(Buy)と売値(Sell)の価格に開きがあるのがわかりますね。
FXはスプレッドがあることで、エントリー直後にすぐ決済すると損する仕組みになっています。
【買値が100円50銭、売値が100円45銭→差額の5銭(5pips)がスプレッド】
- 買いでエントリーした場合は100円50銭で注文が約定
- ↓
- すぐ決済
- ↓
- 100円45銭で売り決済が約定
- 5銭の損失
- 売りでエントリーした場合は100円45銭で注文が約定
- ↓
- すぐ決済
- ↓
- 100円50銭で売り決済が約定
- 5銭の損失
実際にポジションを持った直後の損益はこんな感じですね!
そのためFXのトレードでは、最低でもスプレッド以上の価格変動が起きなければ利益にはなりません。
「エントリーして少しでも利益になればすぐ決済!」
というトレードはできないようになっているのですね。
スプレッドは業者が独自に決める
スプレッドは証券会社やFXブローカーなどが独自に決めています。
自分のところの買い値売り値をいくらに設定するかは自由自在なのです。
為替相場にはインターバンク市場という世界の中央銀行や機関投資家、民間の銀行、証券会社、大きな企業などが取引する市場があります。
個人トレーダーはインターバンク市場では取引できず、証券会社やFXブローカーがインターバンク市場からスプレッドを上乗せして、個人顧客向けに提示する独自の相場で取引しています。
そのため、証券会社やFXブローカーがスプレッドをいくら上乗せして提示するかは自由なのです(・∀・)
各業者のスプレッドを簡単にまとめるとこんな感じです!
業者 | USD/JPY | EUD/USD | EURJPY |
---|---|---|---|
XM | 1.6銭(1.6pips) | 1.7銭(1.7pips) | 2.3銭(2.3pips) |
楽天証券 | 0.2銭(0.2pips) | 0.4銭(0.4pips) | 0.5銭(0.5pips) |
FXをこれから始める、他の業者も気になるという方は色々な業者を見てスプレッドや取引手数料を確認してみるといいでしょう。
スプレッドと手数料の違い
スプレッドと似た表現として取引手数料があります。
取引手数料とはエントリー時にスプレッドとは別途必要になるコストです。
スプレッドが発生する業者では取引手数料は発生せず、スプレッドが無い業者では取引手数料が発生する場合が多いです。
スプレッドと手数料には、最終的な損益に反映されるかされないかの違いがあります。
スプレッドはエントリー時に含み損として反映されますが、最終的にスプレッド分以上の価格変動があれば損失とはなりません。
一方で取引手数料は、エントリー時のスプレッドはゼロですが、トレードで利益をあげても取引手数料分のコストを別途支払うことになります。
そのため、取引手数料が発生する場合は、取引手数料以上の利益をあげなければトータルではマイナスと言えるでしょう。
最初に目に見える形で反映されるのはスプレッド、トータル損益に加算されるのが手数料というイメージですね。
とはいえ、スプレッドや手数料以上の利益をあげる必要があるということは変わらないので覚えておくと良いでしょう♪
海外FXのスプレッドが広い理由|国内との違いとは
一般的に、海外FX業者はスプレッドが3~4pipsと広く、国内FX業者は1pips前後や原則スプレッド無しなど狭い傾向にあります。
上記のように同じFX業者でもスプレッドに差があるのは、DD式とNDD式という取引方法の違いがあるためです。
DD式(Dealing Desk)は主に国内FX業者が取り入れており、トレーダーとFX業者が相対取引を行う方式です。
DD式の場合、トレーダーの損失はFX業者の利益となるため、手数料であるスプレッドを狭くしたとしても利益を残しやすいと言えます。
一方でNDD式(Non Dealing Desk)は主に海外FX業者が取り入れている方式です。
FX業者がインターバンクレートでトレーダー同士の注文を合わせる方式であり、トレーダーの損失はFX業者の利益とはなりません。
トレーダーの損失が利益にならない分、スプレッドを広めに設定することでFX業者は利益を得ているのです。
DD式 | NDD式 |
---|---|
・トレーダー対業者の相対取引 ・トレーダーの損失が業者の利益になる ・スプレッドは狭く設定される |
・トレーダーとトレーダーの取引 ・業者は注文のマッチングをする ・業者利益はスプレッドのみ ・スプレッドは広く設定される |
スプレッドの広さだけを考慮すれば国内FXのほうがお得だと考えるのが一般的でしょう。
とはいえ、どちらにもメリット・デメリットや向いている人・向いていない人がありますので、それぞれの特徴を掴んだ上で自身に合うFX業者を利用するのがベストと言えますね(・∀・)b
海外FXについてはこちらも参考にしてみてください♪
スプレッド広がる3つの理由とは?
では続いてスプレッドが広がるケースをご紹介していきます!
基本的にスプレッドは一定の範囲で推移しており、広いと言われる海外FX業者でも2~~4pipsほどでしょう。
しかし、流動性によってスプレッドが一時的に10pipsほど広くなる場合もあるため注意が必要です(´ー`)
流動性(英: liquidity)は、経済学において、交換のしやすさを指し、文脈に応じて下記のいくつかの意味で使われる言葉。
1,金融商品などの交易上の商品などの資産を、大きな損失を被ることなく、いかに容易に交換できるかの度合い。市場での流動性は市場流動性(英: market liquidity)という。
2,流動性資産の用法で用い、貨幣経済が主流となった今日では、貨幣や現金など速やかに取引出来る資産のこと。
3,流動性資産を保有している度合い。
Wikipedia
簡単に言えば流動性=取引量ということですね。
FXの流動性が変動するケースとしては大きく以下の3つですね。
・新興国通過
・市場時間
それぞれ具体的に見ていきましょう(・∀・)
経済指標
政策金利やアメリカ雇用統計などの発表時は為替レートが大きく変動し、これに伴って流動性も一時的に変動するためスプレッドも大きく開きやすくなります。
画像のような大きなローソク足が形成される際はスプレッドが開いて、値動きが落ち着いたらスプレッドも落ち着くという感じですね!
経済指標はスケジュールが決まっている物が多いため、事前に確認をしておくことで回避することができます。
経済指標時はトレードの指標となるテクニカル分析も効かなくなりやすいので、基本的にはトレードせず静観しておきましょう!
当ブログでは週の相場情報まとめなんかも配信していますので、ぜひぜひこちらも参考にしてください(・∀・)b
新興国通貨
新興国通過(しんこうこくつうか)とは、発展途上国の通貨のことで、メキシコペソや南アフリカランド、トルコリラなどが代表として挙げられます。
世界の基軸通貨である米ドルなどは貿易の際に必要なこともありその需要の高さから流動性も高くなっています。
その反面、新興国通貨はあまり需要がなく、使われるのは通貨を発行している国などに限られるためFXにおける流動性も比較的低いです。
こちらはマイナーな通貨ペアのチャート画面です。
スプレッドが70pipsということは、1万通貨(1pip=100円の損益)でポジションを持つと、いきなり7000円の含み損になるということですね…
為替レートは需要と供給のバランスで価格が決まるため、流動性が低い、つまりそもそもの注文数が少ない通貨では、1つの注文で価格が大きく偏りやすくなります。
簡単に言えば、注文数が少ないため誰かの注文に影響されやすいということです。
このような変動を見越して、あらかじめスプレッドが広めに設定されているのですね。
例としてXMの新興国通貨のスプレッドをあげておきます!
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
EURDKK(ユーロ/デンマーク・クローネ) | 39銭(39pips) |
EURHUF(ユーロ/ハンガリー・フォリント) | 590銭(590pips) |
EURNOK(ユーロ/デンマーク・クローネ) | 145銭(145pips) |
USDMXN(米ドル/メキシコペソ) | 239銭(239pips) |
USDZAR(米ドル/南アフリカランド) | 158銭(158pips) |
新興国通貨はトレード自体も難しいので、あまり手は出さないほうがいいですね。
米ドルやユーロ、円、ポンド、豪ドルといったメジャーな通貨の組み合わせでトレードしていきましょう。
通貨ペアの選び方はこちらでも解説しています!
市場時間
24時間取引できるFXの中でも、日本時間と呼ばれる朝〜夕方にかけての時間帯は流動性が低くなる傾向があります。
夕方〜夜にかけてのニューヨーク時間、ロンドン時間は取引が活発になる反面、日本時間はみんなお休みしちゃうってことですね。
流動性が低い時間帯はスプレッドがいい地的に広がる事があるので、なるべくトレードは控えることをおすすめします(・∀・)
初心者であれば、流動性が高く取引が活発になる夕方〜夜にかけての時間にトレードしましょう!
生活スタイル的にどうしても朝方しかポジションを持てないという方は、予約注文などを活用してトレードしてみると良いですね
FXの市場時間について詳しく知りたい方はこちら!
スプレッドが広い場合のトレード方法
では最後にスプレッドが広い場合のトレード方法を紹介していきます(・∀・)
一言で言ってしまうと、、、
デイトレードorスイングトレードです。
トレードの値幅イメージこんな感じですね!
トレードスタイル | デイトレード | スイングトレード |
---|---|---|
値幅 | 40pips前後 | 60pips〜 |
損切り幅 | 25~30pips | 30pips〜 |
主時間足 | 30分足〜1時間足 | 4時間足〜 |
理由は簡単で、大きな値幅を狙うトレードであれば数pipsのスプレッドに影響されずトレードできるからです。
少し専門的にはなりますが、、、
例えば中期1時間足のトレンド相場で押し目から高値までを狙う場合、およそ目標とする利幅は40pipsほど、損切りも25~30pipsぐらいで立ち回ることができます。
損切りを25~30pipsほどで設定すれば、3~4pipsほどのスプレッドに大きな影響を受けることはありません♪
またデイトレード以上となると、トレードの主軸となる時間足も1時間足以上と、相場の大きな流れに乗っかるながらトレードすることが可能です。
相場では5分足など小さい時間足よりも、大きな時間足の流れに引っ張られる傾向があるので、相場に身を任せてトレードすることもできますね♪
こちらのデイ〜スイングトレードを誰でも真似できるような手法として、ORZの手法も紹介しておりますので、ぜひぜひこちらも参考にしてください(・∀・)
一方で数pips〜数十pipsを狙うスキャルピングはスプレッドに大きく影響されるので、スプレッドの狭い口座でトレードすることをおすすめします。
ここまでの解説も踏まえると、スキャルピングは国内業者、デイトレード〜スイングトレードは海外業者ってイメージでしょうか(・∀・)
海外業者のスプレッドゼロ口座もおすすめ!
とはいえ、海外業者の中にもスプレッドの狭い口座を用意しているところもあります。
ORZも利用している「XM」でもスプレッドが無い口座やスプレッドが通常よりも狭い口座があります(・∀・)
口座種類 | スタンダード口座 | KIWAMI口座 | XM TradingZERO口座 |
---|---|---|---|
スプレッド | 最低1銭(1pip) | 最低0.6銭(0.6pips) | 無し |
レバレッジ | 最大1000倍 | 最大1000倍 | 最大500倍 |
手数料 | 無し | 無し | 5ドル(100,000ドル取引毎) |
最低入金額 | 5ドル | 5ドル | 5ドル |
海外FXはレバレッジを聞かせて少額からトレードできるという利点があり、さらにスプレッドの狭い口座を利用すれば、海外FXの利点を生かした上でスプレッドの影響を受けずにトレードできるでしょう。
もちろんトレードスタイルは人それぞれですし、スキルがなければ利益を上げることはできませんので、今すぐ稼げる保証はありません。
とはいえ、
「スプレッドの広い業者は避けたい、、、」
「でも大きな下でをいきなり投入するのは怖い、、、」
といった方は、「海外FX×スプレッドの狭い口座」を活用してみると良いでしょう(・∀・)b
ちなみにで、スキャルピングとまではいきませんが、ORZの手法をアレンジした短期トレードなるものもご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください♪
まとめ
冒頭で言ったように、スプレッドはまさに現金をおろす際の手数料と言えます。
気にせず何回もこまめにおろしていれば損をしてしまいますし、正しく理解してうまく対処することで損することも減らせます。
スプレッドも同じで、海外FXのスプレッドが広いということをただ嘆くのではなく、その仕組やトレード方法、自身への適正など色々と考えながらうまく立ち回っていきましょう!
先ほど紹介したORZの手法はFX道場なる指導企画でもこまめに伝授していますので、気になる方はぜひこちらも参考にしてみてください!
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