MT4のインジケーター「Volumes」を徹底解説!

こんにちは、座右の銘は常に6割、ORZです(・∀・)

本日はMT4のインジケーター、Volumes(ボリューム)について解説していきます!

ボリュームとは相場の出来高(=相場での取引量)のことです。Volumesというインジケーターは今の相場でどれくらいの取引量が行われているのかを表しています。

Volumes

出来高が多い相場は市場参加者がそれだけ注目しているということを意味しています。

例えば出来高の多いトレンド相場では市場参加者がそれだけ取引しているということなので、勢いのあるトレンドになりやすく、利益を得やすいと言われてます。

この記事の読者さんもVolumesを使って勢いのあるトレンド相場を見つけて爆益を狙いたい!と思われてるのではないでしょうか(˘ω˘ )

ただ、ORZも出来高がFXで優位なのかを調べている時期があったのですが、結論から言いますとFXにおいて出来高を使ったトレードはあまり優位では無いです(´ー`)

というのも為替相場における出来高は株などの出来高とは少し違っており、それによって出来高を測るVolumesというインジケーターも少し特殊なものだからなのです。

今回は為替相場における出来高についてとVolumesは本当にトレードで使えるのかどうかというところを解説していきますので、Volumesをトレードに使おうと思われてる方はぜひ参考にしていただければと思います!

MT4のVolumesは正確な出来高ではない

まずは表示方法から♪

VolumesをMT4で表示するにはチャート上部メニューの「挿入」→「インジケーター」→「ボリューム」→「Volumes」で表示させることができます。

Volumesの表示方法

赤い線が1本前のローソク足よりも出来高が多い、青い線が1本前よりも出来高が少ないということを表しております。

ただ、Volumesが表している出来高は為替相場の正確な出来高の数値ではありません。というのも為替相場の出来高の正確な数値は調べることができないからです。

為替相場の出来高は把握できない

これは為替取引が市場取引ではなく、相対取引(あいたいとりひき)だからです。

株取引は市場取引であり、トレーダーは東京証券取引所などの取引所で株の売買を行います。業者はトレーダーの注文を取引所に流す役割があります。

市場取引

なので市場取引の出来高は取引所に集まってくる注文数を数えることで、トレーダーがいくらの価格で何Lotで何枚注文したのかまで正確に把握できます。

対して為替取引は相対取引(あいたいとりひき)といって、トレーダーは取引所のような市場で取引するのではなく業者が提示しているレートで業者との取引になります。

相対取引

為替相場にも大きなインターバンク市場というものがあるのですが、これは銀行や証券会社など大きな企業だけが取引できる市場であり、我々トレーダーはインターバンク市場では取引できません。

仮に世界中のトレーダーが1つの業者で取引を行えば、その業者に集まってくる注文を数える事で為替相場の正確な出来高を把握することができますが、FX業者は世界中に無数にありますし世界中のトレーダーたちはその様々な業者を使ってトレードをしています。

よって、為替相場では世界中のトレーダーがどれくらいの大きさの注文を出しているのかということが正確にはわからないのです。

FX業者のVolumesはティックボリュームを使っている

そのため、FX業者のVolumesはティックボリュームといって価格の変動回数を表すインジケーターになっている事が多いです。MT4ではVolumesがティックボリュームとなってます。

レートが更新されるとVolumesも1回カウントされて伸びていくという仕組みになってます。

Volumesの仕組み

注文が約定すると相場の価格は変動しますので、価格変動回数=注文数、という感じで今の相場でどれくらいの注文数が約定しているのか、どれくらい活発に相場で取引が行われてるのかを出来高の代わりに表示しているのです。

 

Volumesはトレードで優位では無い

出来高をトレードで活かす場合、「出来高の多いトレンドでトレードして大きく利益を得る」といった使い方をされる方が多いかと思います。

ただ、本来の出来高は取引の多さや多きさを計測するものですが、ティックボリュームだと価格の変動回数しか反映されませんのでティック数の増加=価格上昇とは一概に言い切れません。

出来高とティックの違い

基本的に出来高は増えるにつれて価格は上昇しますが、ティック数が増えたとしても価格が上昇するとは限らないのです(´ー`)

 

 

例えば、100Lotの注文と10Lotの注文が約定した場合、出来高は110Lotと計測されますが、ティックの場合は100Lotと10Lotの注文が約定してもティック数は2回としかカウントされません。

大きな注文が約定して価格が大きく上昇しても、価格の変動回数が1つ前のローソク足よりも少なければティック数は上昇しないのです。

出来高とティックの違い

 

 

この反対のパターンもあり、出来高としては10Lotでも1Lotの注文が10枚約定することでティック数は10回とカウントされ、このティック数が1つ前のローソク足よりも多ければティックボリュームは上昇します。

 

出来高とティックボリュームの違い

 

このようにVolumesはティック数をカウントしているティックボリュームのため大きな注文が入ったのか?一時的な値動きなのか?判断する事ができませんので、FXでVolumesの増減に合わせて相場の流れと同じ方向へエントリーするという手法はあまり優位ではないのです。

もしVolumesを使うのであれば、日足などで前日と比べて相場が活発かどうかを参考程度にすることをORZはオススメします(`・ω・´)ゞ

Volumesよりももっと優秀なインジケーターを使っていこう!

今回の記事でVolumesの仕組みや為替相場の出来高の性質を理解していただけたかと思います。市場取引では出来高がトレードにおいて重要だとしても、FXではそうはいかないのですね。

ORZ的にはわざわざVolumesを使わなくとも、他のインジケーターを使えばもっと簡単にトレンドの波に乗る方法はあると思ってます(・∀・)

もっと根本的な相場状況の把握というところから相場の中でベストなエントリーさえ見つける事ができればトレードで出来高だけを頼りにしなくとも優位にトレードをする事ができます。

当ブログでもORZが普段のトレードで実践している手法を公開してますので、気になる方は参考にしてみてください♪

また、為替相場の出来高を示すインジケーターは他にもありますので、相場の出来高を参考にしたいという方はこちらもチェックしてみてくださいな♪

ではでは次回のブログでまたお会いしましょう((((((((っ・ω・)っ

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