FXの損切りルール完全ガイド|初心者が勝つためのpips目安・決め方4選

初心者さん
損切りが大事なのは分かっているけど、タイミングが分からない…
損切りした直後に価格が戻って、悔しい思いをしたことがある…

さて、今回のFXブログは『損切りルール』をテーマにお話していきます。

損切りルールがないままトレードを続けると、含み損をずるずると放置してしまい、たった一度の失敗で大切な資金の大部分を失う「一発退場」のリスクと常に隣り合わせです。

それゆえ、自分の予測に反して損失方向へ大きく値が動いてしまった場合には「このポジションはダメだな」と見切りをつけて、傷が浅いうちに損切りをすることが重要なんですね。

今回この記事では、多くのトレーダーが実践している”損切りルール”の作り方を、具体的な選択肢を交えながら網羅的に解説していきます。

自分自身の感情を制し、損切りルールを優先した行動を取れるようになれば「損小利大」のトレードが実践できるようになるため、トータルで利益が出せる可能性もおのずと高まりますよ!

  • 損切りルールの作り方が分からない人
  • 損切りルール決めたけど、なかなか守ることができない人

といった方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもFXの「損切り」とは?なぜ重要なのか

損切りとは、含み損を抱えているポジションを自ら決済し、損失を確定させることで、それ以上の損失拡大を防ぐ行為です。

FXで長く市場に残り続けるためには、派手に利益を出すこと以上に「致命的な負けをしないこと」が重要です。

損切りは、万が一の相場急変から自分の資金を守るための「保険」のようなものであり、FXで最も重要な防御戦略と言えます!

もし損切りをしなかったら…?資金を失う典型的なパターン

もし、「そのうち価格は戻るだろう」と損切りをせずに含み損を放置(塩漬け)してしまうとどうなるのか?

もちろん価格がマイナス方向に動いてしまったとしても、決済せずにひたすら含み損に耐え続ければ、プラスに戻ってくることもあります。

FXを始めたばかりだとこんな風に考えてしまうかもしれませんが、これは”結果的に”うまくいったパターンです。

一時のマイナスがどのくらいになるかなんて、トレードする前に知ることはできないですからね。

場合によっては一撃で1,000pips以上の含み損なんてこともありえます。
(1万通貨のトレードなら約10万円の損失…)

また、強制ロスカット(一定の含み損を抱えると強制的に決済されること)という仕組みもあるので、どこまででも逆行に耐えられるわけではありません。

損切りをせずに運良く稼げてたとしも、損切りをしないままこのような相場に巻き込まれると、含み損はあっという間に膨らみ、最終的には強制ロスカットによって、簡単に資金は吹き飛んでしまいます(´Д`)

極端な話、勝率が90%以上あるのに、トータルで収益がマイナス、ってことが起こり得るのです。

一度失った資金を取り戻すのは、精神的にも金銭的にもかなり厳しいので、だからこそ傷が浅いうちに損失を確定させる「損切り」が必要不可欠なんですね。

なぜ損切りは難しい?初心者が陥る2つの心理的ワナ

初心者さん
損切りが重要だとは頭で分かっているけど、いざその場面になると実行できない…

その原因は、人間が生まれつき持っている心理的な傾向(バイアス)にあります。

心理的な作用を理解して、自分の行動を見つめ直すきっかけにしてみましょう。

ワナ1:損失を認めたくない心理(プロスペクト理論)

人間は「利益は早く確定したい」と焦る一方で、「損失はできるだけ先延ばしにしたい」と感じる生き物です。

利益が出ている時:「この利益が減る前に、早く確定してしまおう!」
損失が出ている時:「もう少し待てば、プラスに転じるかもしれない…」

この心理が働くと、自然と利益は小さく(利小)、損失は大きく(損大)なりがちです。これが有名な「コツコツドカン」で資金を失う典型的なパターンです。

ワナ2:「ここまで時間かけたのが無駄になる」という心理(サンクコスト効果)

戦略を立てるのに時間をかけるほど、ポジションを持っている時間が長くなるほど、「ここまで時間をかけたんだから、今さら損切りするのはもったいない」という気持ちが強くなります。

それまで費やした時間や精神的な労力が、合理的な判断を妨げてしまうんですね。

「こういった心理作用が働くんだな」と事前に知っているだけでも、自分を客観視し冷静になるきっかけにもなるので、ぜひ知っておいてください!

【本題】『FX損切りルール』FX初心者が意識したい4つのポイント

では、いよいよ本題の「具体的にどのように損切りルールを決めれば良いのか」についてお伝えしていきます!

自分はこの4つのポイントを意識することで、感情的な判断を抑制して、合理的な投資行動に繋げることができています。

「具体的にどんなことを意識すればいいのか」それぞれ順番に見ていきましょう(・∀・)

①タイミング:エントリーと同時に損切りラインを設置する

まずは「いつ」「何を」するべきかお伝えしていきます。

話としては簡単で、「①エントリーと同時に」「②損切りライン(=逆指値)を入れる」
これにより、自動で損切りされるようにしておきましょう。

なぜかこうするかというと、トレード中のリアルタイムに判断を迫られてしまうと、どうしても損大利小のトレードを引き起こしてしまうからです。

これは先ほど紹介したプロスペクト理論でも証明されている通り、

【プロスペクト理論による人の選択】
利益を目の前にした場合 → 確実に得をする選択肢を選んじゃう
損失を抱えている場合 → 損失はできるだけ先延ばしにしたい

やはりポジションを持っている最中に「損切りボタンを押すか否か」という判断を迫られると、「こっから上がるかもしれないし…」といった根拠のない希望的観測に左右されてしまいがちです。

若かりし頃の自分もこれで何度も痛い目に遭ってきました…(´ー`)悟り

ですので、ポジションを持っている最中には極力「判断」する必要がないように、ポジションを建てる前の冷静な頭で戦略を考え、エントリーと同時に逆指値も合わせて設定し、自動で損切りされるようにしておきましょう。

②金額:1トレードの損失額は資金の2%を目安に収める

2つ目のポイントは、1回の損切りを「どのくらいの金額」に収めるかについてです。

1回のトレードでの損失額の決め方には「2%ルール」といって「1回のトレードの損失額を資金の2%に抑える」という有名な考え方があります。

・資金10万円の場合: 1回の損失上限は2,000円
・資金50万円の場合: 1回の損失上限は10,000円

といった感じですね。

これは『投資苑』や『タートル流投資の魔術』といった世界的に有名なトレード本でも採用されている資金管理術なので、まずはこの「2%ルール」を基本にするのがおすすめです。

リスク許容率 大まかなトレーダー分類
1%未満 石橋を叩いて叩いて渡るタイプ
かなり慎重にトレードを始めたい人
2~4%程度 初めてのことは右に倣いたいタイプ
周りのトレーダーと同じ基準で始めたい人
5~8%程度 リスク上等!当たって砕けろタイプ
多少リスクを取ってでも資金を増やしたい人

ただ、具体的な損失許容率は性格やトレード経験によっても変わってくるので、2%の損失許容率が絶対厳守っていうわけでもないです。

実際、自分も「10万円から100万円を目指す企画」をおこなった時は5〜8%くらいを目安にトレードしてましたし(・∀・)

トレードに慣れてきたら、性格や経験を考慮しながら「どのくらいの損失リスクを許容するか」を決めていけばOKです!

そもそも「トレードの金額計算がわからんよ」って方は、こちらの記事をご参考にどうぞ↓

【FX損益計算ツール】1pipsでいくら稼げる?ゴールドは?
FX損益計算ツールをご紹介。pipsとは何か、計算方法についても詳しく解説してます。1pipsがいくらになるのか?ゴールドの場合は?海外FXだと何か違う?もろもろ解説してます!

③損切り幅:利益:損失=2:1以上になるポイントに設定する

3つ目のポイントは「どのくらいの損切り幅」にするかについてです。

利益額と損失額のバランス

損切り幅を決める際に意識していることは、自分のエントリーポイントに対して「どれくらいの利益が見込めるかに応じて、その利益の半分以下の損切り幅pipsに設定すること」ですね(・∀・)

なぜかというと、利益>損失になるようなトレードを繰り返していれば、たとえ低い勝率でもトータルで利益を出せる確率が高くなるからです。

例えばプラス40pipsで利確、マイナス20pipsで損切り、という「利益>損」になるようなルールでトレードした場合・・・

損小利大のトレード

4勝6敗(勝率40%)で勝率自体は悪くとも40pips稼げている計算です。
損切りで負けが続いて勝率が悪くとも、実は結果的に利益を残す事は十分可能なんですね!

逆にこれが「利益<損失」になるようなルールでトレードしてしまうと・・・

損大利小のトレード

利益を得たと思っても損切りで倍の資金を溶かすことになります。
これでは勝率70%以上ないと、資金が増えていきません。

この勝率を保てなければいわゆる「コツコツドカン」のサイクルで資金を減らしていってしまうわけですね。

これだけ高い勝率をキープし続けることは、プロのFXトレーダーでも相当難しいことです。

そんな高い勝率をキープし続けるよりも、しっかりと損失を限定して、利益を伸ばすポイントに絞ったほうがトータルで勝ち残れそうな気がしませんか?

ぜひ皆さんも「利益:損失=2:1」を目安に、「利益>損失」になるように損切り幅の設定を意識してみてください!

④ポイント:損切りラインはエントリーの根拠が崩れるポイントに設置する

最後、4つ目のポイントは「どこに」損切りライン(逆指値)を設置するかです。

ズバリ自分は、損切りラインを設置する場所は「エントリーの根拠が崩れるポイント」を目安にしています(・∀・)

例えば、「上昇トレンドでMA20から押し目買い」を狙うなら損切りラインはMA20の下側レンジ相場でサポートラインから逆張りを狙うならサポートラインの下側といった感じです。

戦略から外れすぎた値動きのポジションを保有し続けたとしても、含み損が大きく膨らむリスクも高くなるので、それ以上このポジションを保有し続ける理由がなくなってしまいます。

そのため「自分の予想に反して逆行が大きい場合は自動的に損切りする」ということを徹底するようにしています。

損切りラインを「抵抗帯の外側」に設置する際のポイント

損切りラインの設置場所

損切りラインを設置する時には、エントリーの根拠となっている「抵抗帯の外側」余裕をもたせて設置することをオススメします!

なぜ「エントリー根拠ギリギリの価格帯に置かず余裕をもたせるのか」というと、ほとんどの場合は抵抗帯ピッタシで反発するわけではなくて、もみ合う動きがしばらく続くことがあるからです。

抵抗帯付近のダマシの値動き

エントリーポイントギリギリに損切りラインを設置してしまうと、もみ合い中の動きに巻き込まれやすくなり、ポジションが生存する可能性が低くなってしまいます。

また、逆に広すぎると1回の損切りのダメージが大きくなってしまうので、見込める利益とバランスの取れた損切り幅を設定できると良いです。

先述したとおり、目安としては利益:損失=2:1、pipsで言えば20〜30pipsくらい余裕を持たせておきましょう。

これについては絶対の正解があるわけではないので、トライアンドエラーを繰り返して自分に合うように調整してみてください。

例えば、「数pips差で損切りになってその後予想方向に伸びていくことが多い」みたいな方は、損切り幅を少し広めにとってそれに見合う利益が狙える相場に絞ってトレードしていくとかもありです。

【応用】トレードスタイル別・損切りルール設定例

具体的に利確目標や損切り幅はどのくらいのpipsにすればいいか、これは各トレードスタイルによっても変わってきますが、目安としてはこんな感じです(・∀・)

トレードスタイル 利確目標 損切り目安
スキャルピング
数秒〜数分でポジション決済するトレーダー
10〜20pips 5〜10pips
デイトレーダー
数時間〜1日でポジション決済するトレーダー
30〜100pips 20〜50pips
スイングトレーダー
数日〜数ヶ月でポジション決済するトレーダー
100pips〜 50pips〜

自分の場合はデイトレ中心にトレードしていて、利確目標が40〜60pipsくらいになることが多いので、損切り幅は20〜30pipsくらいに収まるようにじっくりとエントリーポイントまで引きつけることを意識しています。

逆に言えば「見込める利益が40pipsで、損切り幅を30pips取る必要があるような相場」では割に合わないので「見送る」判断ができようにしていきましょう。

もちろん上の表もあくまで一例なので、経験を積みながら、自分にとって最適な利確・損切り幅を探っていくようにしてみてください(`・ω・´)ゞ

損切りで失敗しないための3つの注意点

注意点①:「損切り貧乏」になっていないか?

損切りが早すぎて、損失ばかりが積み重なってしまう状態を「損切り貧乏」と言います。

これは、損切りラインがタイトすぎるか、エントリーのタイミングが焦りすぎていることが原因であることがほとんどです。

先述のとおり、損切りラインはノイズのような小さな値動きで狩られないよう、サポートラインなどの抵抗帯から少し余裕を持たせた位置に設定しましょう٩( ‘ω’ )و

注意点②:絶対にやってはいけない「無計画なナンピン」

損切りをせず、価格が逆行するたびにポジションを買い増し(売り増し)していく手法を「ナンピン」と言います。

これは、損切りを先延ばしにする行為に他ならず、トレンドが戻らなかった場合に損失を爆発的に増大させる非常に危険な行為です。

損切りルールを決めたら、安易なナンピンは絶対にしないようにしましょう。

注意点③:一度決めたルールは絶対に守る

「もう少しで戻るかもしれない…」と、その場の感情で損切りラインをずらしてしまうのは最も危険な判断です。

ルールは、エントリー前の冷静な頭で決め、一度決めたら何があっても機械的に実行することが鉄則ですよ。

損切りを自動化する便利な注文方法

決めたルールを感情に左右されずに実行するためには、注文方法を工夫するのが最も効果的です。

ということで、注文方法を3つご紹介していきます(・∀・)

逆指値注文(ストップロス)

『損切りルール①』でも解説したとおりになりますが、エントリーと同時に、あらかじめ決めた損切り価格で逆指値注文を入れておきましょう。

これにより、その価格に達すると自動的に損切りが実行されるため、「怖くて損切りボタンを押せない」という事態を物理的に防ぐことができます。

OCO注文

「この価格まで上がったら利益確定」「この価格まで下がったら損切り」という、利確と損切りの2つの注文を同時に出せる便利な方法です。エントリーと同時に設定しておけば、あとは相場の動きに任せることができます。

注文画面で「決済指値」「決済逆指値」の両方を入れてエントリーするだけです↓

トレーリングストップ(トレール)

利益が伸びていくのに合わせて、損切りラインを自動で有利な方向へ引き上げてくれる注文方法です。利益を確保しながら、さらなる利益を追いかけることができるため、人気の注文方法です。

ただし、含み益が出始めて初めて使える注文方法なので、

「まずはOCO注文を入れておく」→予想以上に勢いが出てきたら「トレールに切り替える」
といった感じで、途中で切り替えるのがおすすめです(`・ω・´)ゞ

トレールについて詳しくはこちらの記事をご参考にどうぞ↓

攻守最強!FXトレール注文の超詳しいやり方解説
トレール注文(トレーリングストップ)とは、決済逆指値を利用して含み益をある程度確保しながら、さらに利...

FX損切りルールに関するよくある質問(FAQ)

Q. 損切りと利確の最適なバランス(リスクリワード)は?

A. 最低でも「損失1:利益1.5」、理想は「損失1:利益2」以上を目指しましょう。

たとえ勝率が50%を切っても、このバランスを保つことができれば、トータルで利益を残すことが可能です。

Q. おすすめの損切り設定用インジケーターはありますか?

A. 特定のインジケーターに頼るよりも、移動平均線、水平線(レジサポライン)といった、世界中の多くのトレーダーが意識している基本的なテクニカル指標を損切りラインの根拠として使うのが、最も合理的でおすすめです。

『損切りルール④』をご参考にしてみてください。

まとめ:自分だけの損切りルールを育て、まずはFXで生き残ろう

今回は、FXで最も重要な「損切りルール」について、その考え方から具体的な設定方法までを解説しました。

  • 損切りは、大損を防ぎ、大切な資金を守るための最重要スキル。
  • ルールの決め方には「資金の2%」「金額」「pips」「テクニカル分析」など複数の方法がある。
  • 特に、チャートの根拠に基づいたテクニカル分析によるルール設定が最も推奨される。
  • ルールは一度作って終わりではなく、実践と検証を繰り返して、自分用に改善していくことが大切。

上手な負け方をマスターすることが、FXで長く安定して勝ち続けるための最大の秘訣です。

この記事を参考に、ぜひ今日からあなただけの損切りルールを作り、育てていってください(・∀・)♪

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    コメント

    1. Tsukasa より:

      ORZさんこんにちは。いつもブログを読ませていただいています。
      この記事(『FX損切りルール』の作り方)の途中、損失許容額のあたりで投資本が2つほど紹介されてましたが、ほかにもおすすめの投資本あればあれば教えていただきたいです。
      ORZさんは淡々と機械的にトレードされているのを見て、そうなるまでに至った経緯や勉強法などを知りたいです。
      宜しくお願いします。

      • FXプロニートORZ(おつ) FXプロニートORZ(おつ) より:

        Tsukasaさん、コメントありがとうございます(・∀・)

        投資の本についてですが、実はORZ自身そこまで多くの本を読んだわけじゃないんですよね。

        基本的なことはサラッと書籍で目を通して、あとはどちらかというと実践重視。

        やっぱり淡々とトレードできるようになるためにはとにかく相場でいろんなケースを経験し実践に慣れること。

        そして成功や失敗を通じて自信やスキルを培うことが大事だと思ってます(´ω`)

        極論ですが、本読んだだけでそういった自信とかスキルが身につくなら苦労しないですからねー。

        もちろん本読んでいろんなマインドとかを取り入れていくのは全然アリだと思いますが、その根っこには「実践ありき」ってことを念頭に置いておくと良いんじゃないでしょうか!

        ORZ