飽きもせずFXを15年くらいやってるニートことORZ(おつ)です!
今に始まったことではないですが、TwitterやらYoutubeとかを見ているとレバレッジや手法、勉強方法などなど。
FXには間違った認識が広まってしまってるなぁと思うことが多々あり「マルチタイムフレーム分析(MTF)」もその代表的な例の一つです。
ちゃんと使いこなせれば聖剣エクスカリバー並みの強い武器になってくれるのに、間違った認識が広がってることで
「マルチタイムフレームなんてやっても意味ない!」
なんてことが、そこかしこで言われてしまったりしているのです(´Д`)Googleにも予測で「意味ない」と….

なんてもったいないんだ!
ということで今回は、マルチタイムフレーム分析のよくある勘違いと実践で使えるやり方をがっちりと解説していこうと思いますよ!
そもそもマルチタイムフレームって何?状態の人はこちらから見てね!

動画でも学べるのでこちらもどうぞ♪
※サムネイルは間違えてMFTになってますがMulti-Time-Frameで正しくは「MTF」です。NFTとごっちゃになったのかもしれません笑
ありがちな意味のないマルチタイムフレーム分析
まず最初に、マルチタイムフレーム分析に対する誤解を解いていきませう(´ー`)
みなさん【マルチタイムフレーム分析】をどのように認識しているでしょうか?初心者の方だと
「MTF分析とは長期時間足から順々にチャートを見ていくこと」
という感じの認識であることが少なくなく「何となく順番に見て終わり!」となってしまいがちな様です。
実際問題、このFXブログでは道場を開いてFXを教えていますが、入門後にマルチタイムフレーム分析を学んでいくまでは、そういった認識の方が結構いらっしゃるんですよね( ゚Д゚)
しかし、この認識だとマルチタイムフレームの数%力しか発揮できないなんてことになりかねません。
確かに長期足から順々に見ることで、着実にマルチタイムにチャートを見てはいることでしょう。
が、マルチタイムに見たことで得た情報というものをどう活かすのか?までを考えてやらないと、実際のトレードには活きてこないんですよね(´ー`)
やり方はこのあと詳しく見ていくとして、まずはマルチタイムフレームが「ただ順番にチャートを見る」ことではないと認識しましょう。
単純に長期足に合わせることが正解とは限らない
加えて、マルチタイムフレーム分析は多くのブログなどで「長期足(大きな流れ)に逆らわないことが大事(だからMTF分析をやろう)」といったことが言われています。
が、これも半分正解だけど半分間違ってるとORZは思ってます。
確かに長期足のチャートは短い時間足の集合体ですし、大口の資金移動や機関投資家なんかはファンダメンタルズを元にした大きな流れを作っていくので、最終的には大きな流れに迎合するような動きになったりするのは事実ですね。
ドル円 週足チャートの大きな流れ
ただ、長期の転換は短期から順に起こっていくものですし、長期も長期で波動を描きながら推移するので何も考えずに方向性だけ合わせても、ちょっとした戻しとかに巻き込まれて損切りになってしまったりもします。
特にここ最近、アメリカさんのインフレがやばいのでFRBや経済指標への注目が高まり、ちょっとしたニュースで短期的にグイングイン動いちゃうんです!
ドル円 2022/9月末〜 4時間足
長期の流れであるドル高・円安に合わせていたとしても、ポジション保有中に簡単に刈られちゃったりするんですよね。
なので、場合によっては長期に対しての逆張りも積極的にやっていくべきで、その判断をするためにもマルチタイムフレーム分析を使うわけです。
単に長期の流れに合わせるためだけにマルチタイムにチャートを見るわけではないのです(´ー`)
ちゃんと意味あるマルチタイムフレーム分析
ここまでやってもあまり意味のないマルチタイムフレーム分析を書いてきましたが、ここからは

じゃあどうすればええねん
という問いに答えていきたいと思います。
まず大事なのは「何を目的としてマルチタイムな分析しているのかをハッキリさせること」です(・∀・)
逆にこの目的が曖昧だから上に書いたように何となく長期から順番に見ていくだけで終わったり、意味もなく長期のトレンドフォローとかをしてしまうのだと思います。
では、マルチタイムフレーム分析は何のためにやるのかというと、主に以下の3つの目的があるとオツは考えております。
- 全体を見て戦いやすい主戦場を決めるため
- エントリー・決済ポイントの選定をするため
- エントリーの最終判断を行うため
それぞれ詳しく見ていきます。
MTFの目的1:全体を見て戦いやすい主戦場を決める
初心者さんは「ドル円1時間足手法」みたいな感じで、通貨ペアや時間軸を”固定した”手法というものを好み、そればっかやってれば勝てると思ってしまいがちですが、実際はそれだと結構運ゲーになってしまいます。
為替相場というものは、その時々で様々な変動要因を背景に全然違う動きをしているので、自分自身が使っている手法にとってやり易い(勝ちやすい)時間足というものが異なってくるのです。
※イメージ図
例えば、おつはデイトレメインのトレンドフォローが得意なので普段は1時間足とかが主戦場になってきます。
ただそれだけをやり続けるのではなく、今年の始めくらいは日足・週足レベルで長期的なトレンドが出ていたので、その時間軸に合わせて何週間も引っ張り600pipsをゲットしたり。

最近の長期的にはトレンドだけどニュースで短期的な乱高下が混ざってくるような相場では、短期で20pipsくらい勝ち逃げを積み重ねたりと
(最新のトレード日記はこちらのリンクからどうぞ)
このように、常に変化し続ける相場に合わせて時間軸の主戦場を決める必要があり、決めるためには相場を長期的な流れから短期的な流れまで把握したいので、そこでマルチタイムフレーム分析の出番になるというわけです。
2022/11/28 ドル円 マルチタイムのチャート
これを書いている11/28の相場であれば、日足レベルの長期が上昇から転換・1、4時間足レベルはレンジ気味に推移しつつ直近の長い陰線で下への勢いがついており・5分足とかの短期レベルだとすっかり下降トレンドになっている…といった感じで見れますね。
1,4時間足レベルのレンジ安値は更新していってるので、主戦場は短期的な下降トレンドに定め、これに乗っかることがやり易いかな?
といった感じで、全体を見ていった末に「どこで戦うのがいいのか」を決めるために分析するわけです。
まあこれくらいごちゃっとしてるとしばらく様子見が最適解のような気がしますが(・∀・)
MTFの目的2:エントリー・決済ポイントの選定
チャートの構造上、一つの時間足で見れる範囲は限られるのでエントリーや決済のポイントを定める時にもマルチタイムに相場を見る必要があります。
2022/11/28 ドル円 5分足チャート
例えば先ほどの続きで、5分足レベルの短期下降トレンドに乗っかりたいと考えた場合(主戦場を短期5分足にした場合)。
5分足の移動平均線の期間50あたりで何度か反発しているので、トレンドラインも引けるしここまで戻ってきたら戻り売りを仕掛けよう!!
と、5分足オンリーで分析していたら大体こんな感じのエントリーを考えると思いますが、これだけでエントリーしてしまうのは少々注意不足です。
2022/11/28 ドル円 マルチタイムのチャート再び
1時間足で見ると、5分足では見えなかった長いヒゲで跳ね返されている過去が見え、現在の価格はその価格帯を下に抜け切ってはいないと考えれるので、底堅い可能性も見えてきます。
また日足で見ると過去に何度も意識されている価格帯でもあるので、これまた「売り」エントリーの懸念材料と考えられる状態であると見れます。
このように一つの時間軸ではチャンスと捉えられる相場状況であっても、複数の時間軸を分析することで見えていなかった懸念材料や逆にチャンス材料を発見できたりするため、マルチタイムに見る必要があるのです。
同じような考えで決済ポイントもマルチタイムに見て選定する必要がありますが、ここでは長くなるので割愛。
決済に関しはこちらも参考にどうぞ

MTFの目的3:エントリー・決済の最終判断を行う
さらにエントリー・決済時にそのポイントで実際に実行ボタンを押すのか・見送るのかの選択を行うためにも、マルチタイムフレーム分析が役立ちます。
2022/11/28 ドル円 5分足チャート
例によって今の相場の画像ですが、エントリーポイントを定めたとしても「エントリーポイントまで」の動きや「エントリーポイント付近」の動きまでは予測ができません。
当然、ラインで反発し下落する他にもそのまま突き抜けて上がっていったり、横ばいでエントリーしても行ったり来たりを繰り返してしまうかもしれませんよね。
加えて、エントリー後の決済ポイントでも同じように考えられるので、エントリー・決済ポイントでのより細かい動きを把握するために、主戦場としてエントリーポイントを定めた時間足よりも短い時間をマルチに見たりするわけです。
2022/11/28 ドル円 マルチタイムチャート
実際にこの5分足のエントリーポイントは移動平均線50・トレンドラインを突き抜けて上がっていき、エントリーは見送る判断が正しかったようです(・∀・)
今回は5分足なのでそのまま見てても分か利やすいと思いますが。
この主戦場が1時間足などもっと長い時間足だと1本のローソク足を形成するまで時間かかりますし、細かく見るために5分足・1分足といった短期足を見るほうがやり易いかと思います!
まとめ:マルチタイムフレームのイメージは戦略ゲーム
ここまでマルチタイムフレームの解説をしてきましたが、文章で理解しようとすると特に初心者さんだと結構ややこしかったりするので、戦略ゲームをやってる感じをイメージしてみてください(´ー`)
① どこが戦い易いのか(または戦いづらいのか)を把握し、ここなら勝てそうという主戦場を選び(時間軸の選択)
② その戦場で一番有利になれそうな攻撃ポイントをさらに絞り(エントリー・決済ポイント選定)
③ ポイントに敵が近づいてきたら攻撃を実行するのか、予想外に敵が多いから撤退するかの判断をする(エントリー・決済最終判断)
こんな感じで、相場という相手(敵)に対してどうやればより有利に勝てそうか?
というところをマルチタイムフレーム分析を活用することで、より鮮明に分析ができるというわけです!
逆に一つの時間足でトレードするということは、他の時間足に潜むリスクやチャンスを逃すことにつながるので、マルチタイムフレーム分析はトレードには「必須」と言って良いほど大事なプロセスなのです。
荒れた相場では特にマルチタイムフレーム分析が重要になる
2022年下半期の相場は、アメリカさんのインフレ問題をベースに、各国の金利差問題や原油・仮想通貨といった別の市場の影響、ウクライナ問題、中国の動向といった為替市場に大きく影響する様々なニュースが絡み合い動くので、テクニカルベースのトレードがやりにくくなっていたりします。
そんな複雑な相場状況の中で勝ち残るためには、より短い時間軸に合わせて素早く勝ち逃げするとか、逆に金利差を活かしてスワップをもらいながら超長期的なポジションを保有していく、と言ったマルチタイムな立ち回りが必要不可欠だとおつは考えております。
ちなみにチャートの構造は基本的に日足だろうが5分足だろうが、同じような波動を描くし、抵抗帯といった基本原理はほとんど変わりません。
なので、トレード手法は基本的にどの時間軸を主戦場にしようが同じように通用するので、今の相場で苦戦しているようならマルチタイムフレーム分析を活かし、時間軸を並行移動するマルチタイムトラベラー的な立ち回りを試してみてください(・∀・)
もし、難しいなと感じたり・この辺もう少し詳しく聞きたいとかがあればFX道場も開催しているのでこちらからお気軽にどうぞ♪
ORZが15年間以上生き残れているトレード手法をベースに、わからないところがあれば都度ORZに質問しながら学習を進められるので、初心者さんにもオススメだと思ってます(´ー`)
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