こんばんはー。
FX専業ニートのORZです(・∀・)
さて、前回の記事は【ファンダメンタルズ入門】の第一部として、ファンダが相場に与える影響や仕組みなど、超基礎的な部分をお話しましたね!

ファンダメンタルズの何がめんどいって、やっぱり専門用語や仕組みを覚えること。

というより、いろいろありすぎて何を覚えれば・どうやって勉強すれば良いのかわからなかったりするのよね。
しかし最低限のことは知っておかないと、いざ相場がドカンと動いた時にTwitterやニュースを見てもちんぷんかんぷん。
逆に「何が要因でどんな動きになってるのか?」ってところがわかるだけでチャートが全然違って見えたりするので、よく見かける用語の意味や仕組みはできるだけ抑えておきたいです。

相場背景がわかると、目崎の動きだけじゃなく「今後こっちに動いていくかもしれない」っていう中長期的な仮説が立てられるようになったりもしますからねー。
そこで第二部の今回は、ニュースやTwitterでよく見かけるけど実はよく知らない人が多いファンダ用語を3つほど紹介・解説していこーかなと思います(´ω`)
- ①円高・円安
- ②リスクオン・リスクオフ
- ③10年国債利回り
おそらく多くの人が一度は目にしたことがある用語ばかりだと思うので、ぜひこれを機にしっかりと覚えていってくださいな。
※前回の第一部よりちょい難しめなので、理解が追いつかない人は適度に休憩入れながら繰り返し読んでみてねー。
①知ってるようで知らない円高・円安の仕組み
早速1つ目は「円高・円安」の仕組み。
端的に言っちゃうと、円高は「円の価値が上がってる状態」、円安は「円の価値が下がってる状態」です。

厳密にいうと「今の状態が円安or円高なのか」というより、「ある時より円高or円安になっている」っていう表現の方が正しいですね。
じゃあそれを踏まえて、下記の例は「円高になったor円安になった」どちらだと思いますか(・ω・)?
…正解は円高になったです(´ω`)
これは何でかっていうと、1ドルを購入する際に必要な金額が下がっている=円の価値が上がっているから。
上記の場合、「1ドル=120円」の時に600円を出しても5ドルしか買えませんが、「1ドル=100円」の時に同じ600円を出すと6ドル購入できるんですよね。

これだけ聞くと「何や、円安ただの雑魚やんwww」と思うかもしれませんが、実は明確にどっちが良いってことでもないんです。
じゃあ円高・円安になるとそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのか?
またせっかくなんで我々の生活にどんな影響を及ぼすのかってところも簡単に見ておきましょ(・ω・)
円高・円安のメリット・デメリットって?
文章にするといろいろややこしいので画像にまとめますた。
円高に関してはどちらかというと国民にとって良い状態と言えるかも。
そもそも「モノがよく売れる状態」っていうのは景気の好循環を作るにあたっての大前提みたいなもんですからね。
我々一般ピーポーがたくさんモノを買う状態っていうのは国にとっても喜ばしいことなのです(・ω・)
ただ輸出製品の値上がりによって日本製品が買われづらくなるというデメリットもあり、車などの輸出企業が優秀な日本にとって急激な円高は経済に悪い影響を与えかねないとも言われてます。

そういうこともあって、日本が経済大国としてさらにステップアップするためには『輸出依存からの脱却』が大きな課題として掲げられてるみたいすね。
一方円安の場合は上記円高の逆バージョンと考えてもらえばおk(´ω`)
円安はどちらかというと輸出企業にとって良い状態と言えるでしょう。
ちなみにここ最近の日本は円安円安と騒がれていますが、本来景気の循環というのは“賃金の上昇と共に物価も緩やかに上がっていく形”が望ましいです。
この理想の形に反して今の日本は賃金が上がらないまま物価が上がってしまっているため、「悪い円安」なんてことが言われてますね(・д・)
※円安が進んでいる背景・要因については先日まとめたページがあるので良かったら↓

◯◯高・◯◯安の捉え方とチャートの見方
さて、先ほど円高は“円の価値が上がってる状態”、円安は“円の価値が下がってる状態”とお話ししましたが、
- 円高→円が買われてる状態
- 円安→円が売られてる状態
こう表現した方がFX的にはわかりやすいかもですね(・∀・)
一見紛らわしいですが、クロス円のチャートが上がってるなら円安傾向、下がってるなら円高傾向という認識でおk。(相方通貨の動きもあるので一概には言えないけど)
そしてこの◯◯高・◯◯安って表現は円だけでなく全てに共通です。
ドル高といえば「ドルの価値が上がりドルが買われてる状態」、株安と言えば「株が売られて株価が下がってる状態」。

ちなみにORZもTwitterとかで「○○が強い(弱い)」なんて言ったりしますが、これはシンプルに「買われてる通貨=強い」「売られてる通貨=弱い」と表現してるだけですよん♪
「◯◯が強い・◯◯が弱い」
「◯◯高・◯◯安」
といったワードはニュースやTwitter上でもしょっちゅう使われてるので、ぜひこれを機に覚えておきましょー(σ・∀・)σ
②変わるリスクオン・リスクオフ事情
ところでみなさん、「有事の円買い」というフレーズを聞いたことがありますか(・∀・)?
いわゆる“リスクオフ”ってやーつです。
※「リスクオン・リスクオフ」についての概要や仕組みは以前に記事と動画で解説したので今回は割愛しますねー。(気になる方は下記ページを参照ください)

結論からいうと、今「リスクオフの円買い」という常識が通用しなくなってきてます(・ω・)
例えば、上記のページでは「リスクオフ・リスクオンで動きやすい通貨」をこんな感じでご紹介してました↓
ここでお話ししたいのはこの常識が今崩れかけてるってこと。
ここ最近はウクライナ問題等の影響で世界情勢も刻々と変わっており、特に“リスクオフで動きやすい通貨”の変化が顕著。
なんと「リスクオフといえば」で有名な日本円が、ここにきて安全資産としての絶対的地位から没落してしまっているのです(・д・)
「日本円=安全資産」という常識が通用しなくなってる?
これまで世界各国の経済に悪影響を及ぼすような事態があれば、「円が買われるだろう・円を買おう」っていう思惑・行動が市場でテンプレ化してました。

日本は経済も安定していて治安も良く、また外国に対して潤沢な純資産を保有していることで円が安全資産として世界中に認識されていたんですね。
ところが2月中旬から騒がれ始めたウクライナ問題を受けてのクロス円相場は…
これだけの有事にも関わらずぜーんぜん買われてない。
その理由・背景としては、前回の【ファンダ入門:第一部】でもチラッとお話ししたとーり今は世界的なエネルギー高・資源高。
- 輸入額が跳ね上がったことで貿易赤字を叩き出す。(日本は資源がないので輸入に頼らざるを得ない)
- 最大の強みだった「対外純資産」を切り崩してる状況。
- アメリカとの金利差が広がることで相対的に円の価値が下がってる。(なのに金利を見直す姿勢も見られない)
こういった不安要素がずらり並んでいると。
元々安全資産として買われる要因の1つに「低金利」があったとはいえ、それを差し置いても今の円は安全資産としての価値がないと判断されているみたいですね(・3・)
台頭してきたのは最強の経済大国。安全資産もその時々によって判断される時代?
リスクオフ通貨の二大巨頭として君臨してきた日本円とスイスフラン(CHF)ですが、近年そこに割って入ってきていたのが米ドル。
米ドルは元々リスクオン時に買われやすい通貨でしたが、世界の基軸通貨で流動性も高いことから安全性も高い。
そもそもが最強の経済大国である上に、日本円の安全性に疑問が持たれたことによってここ最近はよりリスクオフ先として米ドルが好まれているように感じますね(´ー`)
また今の資源高の恩恵を受けているのがオーストラリアやニュージーランド、カナダなどの資源国家。
一時的ではあったものの、実はちょっと前にこういった資源国通貨(AUD、NZD、CAD)もリスクオフ先として買われてました(・ω・)
元はといえばAUDなんて典型的なリスクオン通貨なのにわからんもんです(´ー`)
世界的なエネルギー高・資源高で台頭した国の通貨が“今の安全資産”として買われたわけですね。
つまり結局何が言いたいかっていうと「有事の際は円買い」という機械的な投資・投機は通用しなくなってるかもしれないってことです(・д・)
「何か起きた時は円を買えばおk」という先入観は捨てて、「今どの国の経済が安定していて、どの国の通貨がリスクオフ先として好まれそうなのか?」ってところをきちんと考える必要があるのかも。
もちろん今の状態は一時的なものである可能性もあるけど、日本経済が決して良い状態でないこともまた事実。

日本の貿易事情だったり金融政策が見直されない限りこの状況は続くんじゃないかって意見が多いですね。ぜひ覚えておいてください。
③よく聞く「10年国債利回り」ってなんぞ?
いよいよ最後!(疲れた人は休憩入れてねー)
ニュースやTwitterを見ていて「10年国債利回り上昇」みたいな文言を見かけたことないでしょうか?
この10年国債利回りっていうのはズバリ“長期金利”を言い換えてるだけ(・∀・)
金利には主に2つの種類があります。
金利・金融政策関連を根っこから理解しようとするとメチャクチャ複雑で解説も膨大になるので、
ここでは最低限「10年国債利回り(長期金利)が相場に与える影響」に焦点当てて簡単に解説していきます。

金利とか金融政策、国債などに関してはまた別の機会でまとめるつもりです〜。
まずざっくり整理するとこんな感じ↓
- 国債…国が発行する債券。満期を迎えると利子が乗っかって全額返ってくる。投資家が購入することで実質国にお金を貸してるカタチになるので「国の借金」とも呼ばれる。
- 10年国債…満期が10年の国債。
- 利回り…投資金額に対しての利子も含めた収益の割合。
この10年国債の利回りが長期金利の指標になっていることから、「10年国債利回り=長期金利」として扱われているわけですね(・∀・)
じゃあ「これが為替にどう関係あるの?」ってお話。
長期金利×為替の基本的な関係性を頭に入れておくべし
さきほど円高・円安のところでお話ししたとーり、基本的にモノがたくさん買われる状態っていうのは経済が潤滑に回り景気が良くなります。
そして景気が良くなると金融機関から企業への貸し出しも増え、それに伴い長期金利も上がりやすくなる。
つまり長期金利が上がる状態っていうのは比較的景気が良い状態だと判断され、為替でも好感を持たれやすいんですよね(・ω・)

例えば「米10年国債利回り上昇!」っていうニュースが出るとUSDが買われやすくなる、みたいなイメージ。
もちろん長期金利、為替、株価、国債価格などいろんな要素をひっくるめるとそんな単純な話でもないし、買われるといっても一時的な動きで終わることも多いです。
ただあくまで好感が持たれやすいというのも事実の1つとして覚えておくと良いかなと(´∀`)
日本はこの長期金利を自ら押さえつけてる
余談ですが、ちょっと前にTwitterでもお話ししたように日本は自らこの長期金利に上限を設けています。
【結構前のツイート】
おはようございます〜。
結構円相場に関して「指値オペ」が騒がれてますね(・ω・)この後それが原因で動く可能性があるので、相場ツイートの前にサクッとですが指値オペについてまとめました。
一応見ておいて&備えておいてください(・∀・)(肩透かしだったらそれはそれでおk) pic.twitter.com/RvMZUFOxsa
— プロニート仙人ORZ@FX (@NEETORZ) March 28, 2022
0.25%を超えたくないがため、長期金利がこの0.25%に近づく度に「指値オペ」で介入して金利の上昇を抑えてる現状。
ちなみに前回指値オペを発動した3月28日はこんな値動きになりました↓
【USDJPY1時間足】
それだけ日本の動きが市場にネガティブな目で見られてるってことですよね(・3・)
今世界各国は続々と金利を引き上げており、日本との金利差は開く一方で完全に取り残されてます。

為替相場はあらゆる思惑によって動いてますが、「金利が上がったという事実」や「金利を上げる意思」には買いで反応するし、反対に「金利を上げない意思」には売りで反応するっていう素直な側面も持ち合わせてますよね。
んまーそういう動きがいつまで続くかがわからないから難しいわけですが、それでもこういう事実を知っているのと知らないのでは相場の見方や立ち回りも変わってくるでしょう(´ω`)
「10年国債利回り=長期金利」ってことと、その上下は対象の通貨の動きにも影響するよーってことは覚えておきましょ。
触りだけでも知っておくとトレードに活かせる時がきっとある
そんなわけでちょい長くなりましたが、今回は「ニュースやTwitterでよく見かけるけど実はよく知らない人が多いファンダ用語」を3つほどご紹介しました!
全体的に結構難しめだったので、最後にもう一度簡単にまとめておきますねん。
- 円高=円の価値↑/円安=円の価値↓
- 円高=物価が安くなって国民は嬉しい/輸出企業はあんま嬉しくない(円安はこれの逆)
- ◯◯高(強い)・◯◯安(弱い)って表現は他の通貨や株価にも共通。
- 日本のいろんなネガティブ事情によって「リスクオフの円買い」っていう常識が崩れかけてる。
- 今リスクオフで買われやすくなってるのは米ドル(USD)とスイスフラン(CHF)
- 「10年国債利回り=長期金利」←言い方変えてるだけ。
- 長期金利が上がると基本的に対象の通貨は買われやすい。
- 金利の上下や金利を上げる意思・下げる意思には相場が素直に反応することも多いけど、反面一時的な動きである場合も多いので注意。
より深く理解するためにはもっと1個1個をメチャクチャ掘り下げて解説する必要があるんですが、今回はひとまず概要だけでも知ってもらえたらって感じです(´ω`)
ファンダメンタルズって本当に奥が深いし、元々テクニカル重視でトレードしてるORZもまだまだ知らないことはあります。
でも特に今みたいな地政学リスクで動きやすい相場では知っていて得する知識も多いので、できる限りORZが知っていることは皆さんにも共有しておきたいなーと。

3月はテクニカル+ファンダでORZ史上最高pips数も叩き出せましたよん♪
ファンダだけでトレードするのはさすがにムズイけど、普段のテクニカルにちょい足しする感じでお役に立ててもらえたら幸いでゴザイマス(・∀・)
※「ファンダに関するこんなことも教えてほしい」みたいなご要望あればなるべく記事にしようと思ってるので、ぜひコメントなどもくださいねー。
ともあれファンダを活かすにはまずテクニカルから。
仮にファンダで大きな相場の流れが読めたとしても、基本的なトレードテクニックが備わっていなければ効果的なポイントでエントリー・決済することはできませぬ。
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