RSIは「上げ下げ」だけじゃない!誰も教えてくれない基本の使い方。

はじめまして。こんにちは。
プロフェッショナルなニート、通称プロニートORZ(おつ)です。

今回は、FXでもやたらと人気を集めている「RSI」についてのお話(´ー`)

RSIは、株でも、CFDでも、やたらと人気を集めている「売れっ子インジケーター」です。しかし、「上がり過ぎ・下がり過ぎ」という極めてシンプルな判断材料としてしか使われていないのが現状。きっと読者サンの中にも心当たりがある方がいるのではないでしょうか?

「FXはシンプルな取引の方が勝てる」とよく言われていますが、「馬鹿の一つ覚え」では勝てません。相場の本質を理解し、はじめて、シンプルな手法や取引が活きてくるのです(´ー`)

そのためにも、相場の本質に目を向けながら「RSI」の基本的な見方や使い方を一緒に考えてみましょう!

単なる「上がり過ぎ・下がり過ぎ」という初心者丸出しの分析ではなく、価格の動きから取引に有益な情報を抜き取る、そういったRSIの使い方が出来るようになってください!

RSIとは?FXにおけるRSIの役割と基本知識

rsiの画像
RSIについて超・簡単に説明すると「価格の上がりすぎ、下がりすぎ」を見るためのインジケーターです。

もう少し本質を捉えた言い方をすると、「今の変動幅」と「過去の変動幅」を比較することで「現在の価格変動の規模を測るインジケーター」です。

RSIの計算式

第1日目のRSI(%)=A÷(A+B)×100
A:ロウソク足n本分の上昇幅(値上がり幅)の平均
B:ロウソク足n本分の下落幅(値下がり幅)の平均

第2日目のRSI(%)=A’÷(A’+B’)×100
A’:{A×(n-1)+値上がりしたら当日の値上がり幅}/n
B’:{B×(n-1)+値下がりしたら当日の値下がり幅絶対値}/n
このような計算によってRSIは求められています。

rsiの計算式をチャートと一緒に解説している画像
↑クリックすると拡大できます(´ー`)

計算によって求められたRSI値は、チャート画面下に0〜100までの数値で表示され、「70以上で上がり過ぎ」「30以下で下がり過ぎ」という見方をするのが一般的です。価格の上昇幅を過去と比較し、そこから「上がり過ぎ・下がり過ぎ」をグラフ化して教えてくれるわけですね♪

このように、RSIは価格の「変動幅」から値動きの転換点を見つけ出せる、有能なインジケーターなのです(´ー`)

RSIの基本シグナルの見方と考え方

rsiのシグナル画像
RSIの発するシグナルには全部で3種類あります。

RSIのシグナル
  1. オーバーシュート
  2. ダイバージェンス
  3. リバーサル

RSIの基本シグナルは、チャート分析をする時に欠かせない要素です。全部丸覚えする必要はありませんが、形と名前だけでも覚えておきましょう。

とうことで、ここからはそれぞれがどのような見た目で、どのような価格変動が起きた時に発生するのか?詳しく解説していきます(・∀・)

RSIシグナル:オーバーシュート

RSIのオーバーシュートの画像
オーバーシュートとは、行き過ぎた価格変動のこと。RSIで言えば「上がり過ぎ、下がり過ぎ」のことですね。

一般的に広く知られているRSIの使い方で、チャート上で「70を超えれば上がり過ぎ」「30を下回れば下がり過ぎ」とされています。

主な使われ方としては「レンジ相場の逆張り」が一般的です。RSIの特性である「上がりすぎ・下がりすぎ」をレンジ相場の高値圏・安値圏と合致させているので、初心者でもわかりやすいと思います。

RSIシグナル:ダイバージェンス

RSIのダイバージェンスの画像
ダイバージェンスは、トレンドの転換を示唆するシグナルの中でも特に重要視すべき指標です。

シグナルの判断方法は「上昇トレンド」と「下降トレンド」で変わります。

  • 「上昇トレンド」では、ロウソク足とインジケーターの「高値」に着目し、ロウソク足が「高値を切り上げている時」、RSIが「高値を切り下げていれば」ダイバージェンスです。
  • 「下降トレンド」では、ロウソク足とインジケーターの「安値」に着目し、ロウソク足が「安値を切り下げている時」、「RSIが安値を切り上げていれば」ダイバージェンスです。

ダイバージェンスはトレンド転換を判断する時に有効ですが、そこまで正確なタイミングを測れるわけではないので、トレンド系指標やチャートパターンと組み合わせて使いましょう(´ー`)

Q:なぜダイバージェンスが起こるのか?

ロウソク足とRSIの動きが逆行する現象の原因は「価格を更新しているにも関わらず、過去の平均値に比べて変動幅が少ない」という点にあります。

「見た目は強気だけど、実はあまり自信がない相場」と考えるとイメージしやすいかと(´ー`)
価格を更新しているので、パッと見は「トレンド継続の意思がある」ように見えるのですが、その裏では「売り圧力」に押され始めているために過去の変動幅を上回れない。結果、次第に価格の向きが代わってしまう。これがダイバージェンスが起こる原因です。

参照記事:まいちもんじのあれこれ・・・

RSIシグナル:リバーサル(ヒドゥンダイバージェンス)

RSIのリバーサルの画像
リバーサルは、ダイバージェンスの反対で「トレンド強化」を示唆するシグナルです。「ヒドゥンダイバージェンス」とも呼ばれています。

こちらも「上昇トレンド」と「下降トレンド」で見方が変わるのですが、ダイバージェンスとは見る箇所が反対になります。

  • 上昇トレンドでは、ロウソク足とインジケーターの「安値」に着目し、ロウソク足が安値を切り上げている時、RSIが安値を切り下げていればダイバージェンスです。
  • 下降トレンドでは、ロウソク足とインジケーターの「高値」に着目し、ロウソク足が高値を切り下げている時、RSIが高値を切り上げていればダイバージェンスです。

こちらは出現頻度が少ないですが、判断が難しい「押し目買い・戻り売り」の精度を高めてくれる数少ない指標の1つです。是非覚えておきましょう。

Q:なぜリバーサル(ヒドゥンダイバージェンス)が起こるのか?

リバーサルはダイバージェンスと比べると「わけのわからない現象」に思えますが、実はこれもそこまで難しい話ではありません。

この現象の原因は「価格の向き(トレンド)とは逆方向へ大きく変動しているにもかかわらず、買い・売りの圧力が継続している」という点にあります。

「反対圧力にも屈しない強靭な相場」と考えるとイメージしやすいでしょう。
過去を上回る変動が現在とは反対方向へ発生しているにも関わらず、価格そのものは依然強気を示している。そのため価格の方向は変わらず、それまでよりも強い勢いで進み出す。これがリバーサルが起こる原因です。

デイトレーダーにオススメしたいRSIの設定数値

基本的にRSIは「14(元設定)」にしておけばOKです(・∀・)
そもそもトレンド系インジケーターの「補助」として使うモノですし、数値を変えることで「シグナルがわかりやすくなる」ということもありませんからね。なので、そこまで厳密に数値を決める必要はありません。

RSIの設定は変えたほうが使いやすい、というのは嘘

RSIは「指数平滑化移動平均」という計算方法を使っています。これは有名なEMA(指数平滑移動平均線)と同じ算出方法で、参照する数値の大きさが見た目の変化に影響します。

要は、数値を大きくすれば変動が小さくなるし、数値を小さくすれば変動が大きくなる、ということ(´ー`)
RSIの変動が小さくなれば、「上がり過ぎ・下がり過ぎのシグナル」の出現回数が減りますし、変動が大きくなればシグナルの出現頻度が増えます。

誤解されがちですが「設定を変える=使いやすくなる」ということはありませんので、もしRSIの設定数値を変えるなら「どれだけ値動きに敏感に反応させるか?」という点を意識してみてください。

※補足:RSIとEMAは「元の算出方法が同じ」というだけであって、全く同じ計算方法になっているわけではありません※

RSIと他のインジケーターとの組み合わせたFX手法

RSIはオシレーター指標なので、トレンド系インジケーターと合わせて使いましょう。オススメの組み合わせは「移動平均線」か「ボリンジャーバンド」と組み合わせた手法です。

2つとも有効になる場面が違いますので、それぞれの使用状況と条件を簡単に紹介します

順張りでオススメ「RSI×移動平均線×ダイバージェンス」

RSIを使った順張りの手法画像

使用するインジケーター 移動平均線:14
移動平均線:20
移動平均線:50
RSI:14
シグナル 移動平均線:ゴールデン・デッドクロス
RSI:ダイバージェンス
シグナル発生後の可能性 トレンド転換

逆張りでオススメ「RSI×ボリンジャーバンド×オーバーシュート」

RSIを使った逆張りの手法画像

使用するインジケーター ボリンジャーバンド±2σ:14
ボリンジャーバンド±3σ:14
(移動平均線:14)
RSI:14
シグナル ボリンジャーバンド:バンドタッチ
RSI:70(上がり過ぎ)、30(下がり過ぎ)
シグナル発生後の可能性 価格の方向転換

注意点:ボリンジャーバンドとRSIで逆張りを狙う時は、「エクスパンションからのバンドウォーク」の可能性もあるので、慎重な見極めが必要です。参照記事:稼げるバンドウォーク!見極める方法は?

RSIのまとめ

RSIはシンプルが故に幅広いトレーダーに好まれています。しかし、シンプルな見た目と性能だからこそ、正しい基礎知識と相場の本質を知った上で使わなければ十分に性能を発揮できません。

最初のうちは小手先のテクニックに頼りがちになってしまうものですが、今一度FXの本質に目を向け、RSI本来の性能を引き出せるようなテクニカル分析を目指してみてください(´ー`)

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