マニアが教える「一目均衡表でFXの全てを明らかにする使い方」

初めてお目にかかり申す。
天涯孤独の無職こと、ORZ(おつ)と申しまっする(・∀・)

こちらは「苦手なインジケーターNo.1」で名高い、一目均衡表の特集でございます。

数あるインジケーターの中でもひと際バッシングが多い一目均衡表。ネットやSNSの口コミで「良い評判」を目にすることの方が少ないです(笑)
きっと皆さんも見た・聞いたことくらいはあると思います。「一目均衡表は使えない。」「バカには無理。」とかね^^;

しかし、その一方で見方・使い方を熟知している中級〜上級者の間では「頼りがいがある」「素晴らしいインジケーター」といった高評価を得ていることを知っていましたか?(´ー`)
中には「一目均衡表LOVE」を掲げているマニアもいるんです。もちろんORZ(筆者)も一目均衡表に恋してしまったマニアの1人♪

この記事では普通大卒の文系だけどFX歴15年の筆者(ORZ:おつ)が「一目均衡表に対する愛」を語らせていただきます(・∀・)ウフフ♥

もう少し具体的に言いますと、かたっ苦しい理論や計算の解説はできるだけ省いて「メリット・デメリット」「使い方」「組み合わせ方」といった技術的なスキルを愛を込めて解説しようと、いうことです^^
是非ニートの愛を感じ取ってください(・3-)-☆

一目均衡表とは?

さて。いきなりニートの愛を語っても引かれちゃうと思うので、まずは「一目均衡表(以下:一目)」の概要をサラッと紹介しましょう(・∀・)
一目均衡表は、全部で5つの要素で構成されています。
一目均衡表を表示させたチャート画像

  • 基準線
  • 転換線
  • 遅行スパン
  • 先行スパン1
  • 先行スパン2

↑如何でしょう?ゴチャゴチャして「糸が絡み合っているだけ」みたいですよね(笑)
ほんと、これだけ第一印象が悪いインジケーターも珍しいです。

しかし、どれ1つとして意味もなく表示されているわけではありません( ・ิω・ิ)

例えば、移動平均線やボリンジャーバンドといったシンプルで分かりやすいインジケーターは、シンプルな分、本人の分析能力によって結果が大きく左右されます。

一方、一目均衡表は「糸が絡み合っているだけ」のように見える状況を、1つずつ紐解いていくだけで初心者でも高度なテクニカル分析ができるんです。

最初のハードルは高くなりますが、「初心者だから、頭が悪いから理解できない」なんてことはありません(・∀・)

一目均衡表はどう見ればいいの?

一目均衡表を表示させたチャート画像
基本的な一目均衡表の見方の紹介をします^^
先に紹介した5つの項目を思い出していただきましょう♪

  • 基準線
  • 転換線
  • 遅行スパン
  • 先行スパン
  • 先行スパン

「先行スパン1」「先行スパン2」は、2つを合わせて「雲(抵抗体・抵抗雲)」として使われますので、ここから先の解説では「雲」という呼び名で進めます(・∀・)
では改めて。全4つの要素を、それぞれの役割と共に紹介します↓

一目均衡表4つの要素の役割を示した画像

基準線 過去26日間の最高値・安値の中心値を結んだ線。
転換線と共に相場の方向性を見るために使われる。
転換線 過去9日間の最高値・安値の中心地を結んだ線。
基準線と共に相場の方向性を見るために使われる。
遅行スパン 今の価格(終値)推移を26日前に表示させた線。
ローソク足との位置関係から価格の方向性を見極めるために使われる。
先行スパン1・2の位置関係や間隔から価格の勢いと方向性を分析する為に、「色」を付けて雲のように見立てた指標

↑それぞれの線が持つ役割はなんとなくご理解出来ましたでしょうか?(・∀・)
では、次にもう少し具体的な見方「こう言う時は〇〇なんだよ!」という部分を紹介します♪

基準線・転換線

基準線と転換線はセットで使われます。基準線だけで見ることは無いですし、逆に転換線だけで見ることもありません。「基準線と転換線はセット」これは基本中の基本ですからね(・∀・)
基準線と転換線の見方を記した画像

↑この画像は基準線と転換線だけを表示させたチャートです。ご覧の通り、価格が上昇中の時は上から「ローソク足>転換線>基準線」という順番で表示され、価格が下落中の時は「基準線>転換線>ローソク足」という順番になります(´ー`)

これは、基準線(期間26日)よりも転換線(期間9日)の方がローソク足とのシンクロ率が高いから起こる現象です。著名なインジケーター「移動平均線」と同じですね。

上がれば「好転」、下がれば「逆転」

基準線と転換線の好転と逆転の画像

一目均衡表の中では、価格が上昇すれば「好転」、価格が下落すれば「逆転」という呼び方をします。
また、移動平均線にゴールデンクロス・デッドクロスというシグナルがあるように、一目均衡表では

  • 転換線が基準線を下から上に抜ければ「好転した(上昇シグナル)」
  • 転換線が基準線を上から下に抜ければ「逆転した(下降シグナル)」

と呼びます。

遅行スパン

株や為替では、過去と現在の価格差に焦点を当てて分析をするコトが多々あります。
経済ニュースで紹介される「前日に比べて〇%上昇or下落」もそうですし、移動平均線もそうです。一目均衡表でも過去と現在の値動きに焦点を当てている要素があり、それが「遅行スパン」です(・∀・)
遅行スパンの説明画像

過去と現在といっても、遅行スパンの場合は「ローソク足26本前」の価格と比較します。「随分前だな〜」って思いますよね(笑)

ただ。実はコレが結構当たるんですよ(・ω・)
遅行スパンの好転と逆転を示した画像

↑この画像は、遅行スパン(紫)のみ表示させたチャートです。
遅行スパンは、ローソク足との位置関係を見ます。先に紹介した「基準線」「転換線」と同じ考え方で

  • 遅行スパンが26本前のローソク足を下から上に抜ければ「好転した(上昇シグナル)」
  • 遅行スパンが26本前のローソク足を上から下に抜ければ「逆転した(下降シグナル)」

となります。

雲(先行スパン1・2)

雲とは、先行スパン1と2の間にある「空間」から価格の勢い向きを判断するインジケーターです。
↓この画像は、雲のみチャートに表示させています。
上昇雲と下降雲の画像

↑赤い縦線でシマ模様になっているのが「上昇雲」、青い縦線でシマ模様になっているのが「下降雲」。それぞれ、

  • 上昇雲=価格が上昇している&価格が上昇しそうな時に出る
  • 下降雲=価格が下落している&下落しそうな時に出る

という役割を持っています。
価格の向きは、空間(雲)の面積が大きければ価格は上昇か下落に傾いている「トレンド」、逆に小さければ価格がどちらにも傾いていない「レンジ」、という判断をします(´ー`)
雲を使ったトレンド・レンジ判断の画像

↑画像の左側は、雲が薄く平べったいですよね?また、価格も高値安値を行ったり来たりしています。まさに「レンジ相場」の特徴です。
逆に画像の右側は、雲の厚みが徐々に増していますよね?価格もレンジの高値を更新し、その後も高値を更新し続けています。まさに「トレンド相場」の特徴です^^

雲は「押し・戻り」を測る抵抗帯となるのか?

移動平均線を始め「〇〇線」を名乗る指標を用いたインジケーターでは、〇〇線を「抵抗線(レジスタンス)・支持線(サポート)」として捉え、その線を基準に押し目買い・戻り売りの判断をします。

一目均衡表の雲も「先行スパン1・2」という線で挟まれている為、雲の上限下限を抵抗帯・支持帯として見ます。また、「ローソク足が雲の中に入った・抜けた」という動きを見せた時は、「抵抗・支持帯抜け」として判断します。

ただし、一目均衡表の雲を抵抗・支持帯として過信するのはNGです。何故なら「雲」だから(笑)

現実世界の雲に実体が無いのと同様に、一目均衡表の雲にも実体はありません。先行スパンや遅行スパンだって移動平均線ほど信頼できるわけじゃぁありませんからね。あくまでも経験則ですが( ・ิω・ิ)

なので、雲を見る目的はあくまでも「価格の勢い」と「向き」までに留めておいたほうが良いと思います♪

一目均衡表の期間は設定変更した方が良いのか?

インジケーターの設定変更は、自分との相性を確かめたり、使い心地を良くするために欠かせない工程です。しかし、一目均衡表の場合は特殊で「そのまま(デフォルト)が誰にとっても最適」とされています。

その理由は、一目均衡表の生みの親「一目山人(いちもくさんじん)」という昔ブイブイ言わせてたすごい人が、7年も費やして導き出した答えが「9、17、26」という3つの期間だからですԅ(˘ω˘ԅ)

一目山人のお墨付き「9、17、26」について

細田悟一の画像

一目均衡表のデフォルトで設定されている「9、7、26」という設定についてですが、これは開発者「一目山人(本名:細田悟一)」が2000人掛かりで7年もの歳月を掛けて生み出した数字だそうです。

ちなみに、細田悟一という人の経歴を紹介しますと、今から83年前に一目均衡表の基盤を完成させ、その当時努めていたのは「都新聞」という名の新聞社。現在の東京新聞です。そして、その新聞社の中で株式・商品市場を担当する部署の部長を努めていたんだとか(・∀・)スゲ~

肩書きや役職でその人の実力を測ることは出来ませんが「ネットや参考書でかじった程度の知識や経験では到底及ばないレベルの知識を持っている人」だということは「一目瞭然」ですよね?“一目”だけに(笑)

なので「一目均衡表は黙ってデフォルト」でいいのです(´ー`)
※参照源:Wikipedia

一目均衡表の伝統的なシグナル2つ

83年も前に基礎が出来上がっていた一目均衡表には、昔も今もトレーダーに愛され続けている「シグナル」が2つあります^^

先に紹介した、一目均衡表を構成する要素「基準線・転換線」「遅行スパン」「雲」が出すシグナルを組み合わせただけですので、簡単に覚えられるはずですよ(´ー`)

三役好転

「三役」とは、基準線&転換線、遅行スパン、雲の3つの総称です。この3つが全て「好転」している状態を三役好転(さんやくこうてん)と呼びます。
↓具体的な状況は以下の通り
三役好転の画像

  • 転換線が基準線を下から上へ抜ける
  • 遅行スパンがローソク足を下から上へ抜ける
  • ローソク足が雲(※)を下から上へ抜ける

この3つが全て揃う状況はそうそうありませんが、もしコレが確認できたら「強い上昇トレンドの可能性大」と考えてOKです(´ー`)

三役逆転

コチラは「三役好転」とは正反対の状況を指します。
三役逆転の画像

  • 転換線が基準線を上から下へ抜ける
  • 遅行スパンがローソク足を上から下へ抜ける
  • ローソク足が雲(※)を上から下へ抜ける

こちらも、条件が揃うことはなかなか無いので、もし全てそろったら「強い下降トレンドの可能性大」と考えて問題ありません^^

三役好転・逆転を「待つ」のはNG

なんとなく察していたと思いますが、三役好転・逆転の条件「転換線と基準線のクロス」「遅行スパンとローソク足のクロス」「ローソク足の雲抜け」は全て同時に出るわけではありません。

三役逆転が出る順番を示した画像

  1. 転換線と基準線のクロス
  2. 遅行スパンとローソク足のクロス
  3. ローソク足の雲抜け

↑上のような順番に出ます。稀に順番が変わりますが、基本はこの順番に出ると考えておいてOK(´ー`)
3つの条件が揃うまでに掛かる時間はその時々の状況で一変しますが、「思っているよりも遥かに時間が掛かる」と考えていただいて構いません(笑)
そのくらい時間が掛かるのです。

では「いつ三役好転・逆転を基準にすれば良いのか?」という点が気になりますよね(・∀・)

自分(筆者)は絶対的な使いみちを知っているわけでもありませんが「①、②が出たらエントリーしてもいんじゃない?」と思います。というか、ソレしかないと思います(`・ω・´)

でもって、③はあくまでも利食いするかしないかの判断に使うイメージですね^^

三役逆転のエントリータイミングをABCに分けた画像
A:①を確認し、②が確認できたらエントリーを考える
B:実際にエントリーをする
C:雲抜けが確認できれば、含み益方向に強いトレンドが発生するサインなのでそのままホールド。爆益ゲッチュー。雲抜けが確認出来なければ、ソレ以上含み益は出ないのでそこで利食い。

↑こんな感じですな。
あくまでも個人の意見ですが、ORZ(筆者)はこの方法で勝てた経験がありますので紹介しておきます(´ー`)

一目均衡表と相性の良い組み合わせはコレだ!

一目均衡表の使い方の紹介をしてきましたが、その中で「エントリー判断」についてはあまり詳しく解説して来ませんでした。理由は、一目均衡表だけでエントリーを判断するのはあまりにも危険だからです( ಠ_ಠ )

これは一目均衡表に限らず全てのトレンド系インジケーターに同じことが言えます。なので、必ずMACDを始めとしたオシレーター系インジケーターと併用しましょう。

「一目均衡表×MACD」でエントリーシグナルを鮮明に

では。具体的な組み合わせ方法の紹介です(・∀・)チェキ

まずはチャートにMACDを表示させる

当たり前ですが、チャートにMACDを表示させなければMACDでエントリー判断は出来ません!!(笑)
スマホMT4ならば、以下の手順でMACDを表示させて下さい。

  1. チャートの「f」マークのボタンを押す
  2. 「メインウィンドウ」を選択し、「オシレータ」という列の中から「MACD」を選んで下さい。
  3. 期間設定はデフォルトのままにして、色や太さは自由に変えて結構です♪

MACDを表示させたチャート画像
MACDは表示出来ましたでしょうか?(・∀・)
続いてはMACDを使ったエントリーについて、具体的な方法を解説します。

MACDのシグナルは「下位足」で判断をする

まず、MACDを使ってエントリー判断をする時は「分析する時に見ていた時間足より短い足」で判断しましょう(´ー`)

これはMTF分析(マルチタイムフレーム分析)という考え方に則った方法です。簡単に言ってしまえば、エントリーしたいポイントを下位足で細かく分析することで、エントリーの確度を高めるという方法です。

「エントリーポイントを顕微鏡で大きく拡大して見る」と考えていただければ分かりやすいと思いますԅ(˘ω˘ԅ)

MTF分析をしているチャートの画像

で、実際どの時間足を見ればいいのかというと、「1時間〜4時間」を基準に分析をしているデイトレーダーなら「5分足」がベストです。
「日足〜週足」を基準に分析をしているスイングトレーダーなら「1時間〜4時間足」がベストですね(・∀・)

今回使用している画像は「EUR/JPYの1時間足」なので、コレを拡大するならば「EUR/JPYの5分足」を見ることになります^^

具体的なエントリー判断の方法

では、リアルタイムのチャート画像を使ってMACDを使ったエントリー判断について紹介します^^

↓下のチャート画像は、先程紹介しました「三役逆転」の条件の内「①転換線が基準線を上から下に抜けている」「②遅行スパンがローソク足を上から下に抜けている」までは揃っていますが、「③ローソク足が雲を抜けている」はまだ確認できていない状況です。
1時間足の状況を①〜③で示した画像

③さえ確認できれば「三役逆転」なのですが、、、雲抜けするまでかなり距離があります^^;
もちろん、このまま三役逆転の形成を待つのも全然有りなのですが、どうせなら雲抜けするまでも利幅に含めて大きく獲りたいですよね?(´∀`)ニヤリ

ですので、こういう時は下位足「5分足」の状況から1時間足のエントリーポイントの詳細を分析し、MACDの「売りシグナル」が出るかどうか?でエントリーを判断します^^

5分足の状況を①〜⑤で示した画像

5分足は①下降雲が出ていて、②基準線・転換線も下を向いている、③価格も安値を更新しているので下降トレンドと判断できます。

MACDを見ると、④0ライン(中心線)よりも下に来ているので売り圧力が強いことを示していますが、⑤少し逆方向に動きつつもありますね。売り圧力が徐々に弱まっているという証拠ですので、このまますぐにエントリーするわけには行きません(˘ω˘ )

要するに「コレだ!」という決定打に掛けている状態です。

では、この状況を打破できる「有力なシグナル」とは何か?というところですよね^^
エントリーの条件は状況で様々ですが、1番基本的で覚えやすいのが「MACDのデッドクロス・ゴールデンクロス」です。具体的には下の画像のような状況になったらエントリーしてもOKと考えて下さい^^

5分足のMACDがデッドクロスしている画像

↑この画像は、先程の状態から数時間経った後の画像です。①MACDが0ラインよりも上に来ている状態でデッドクロスが発生しています。これが「MACDの売りシグナル」の1つ(・∀・)

そして、ここでエントリーしたあとの決済は、②MACDが0ラインよりも下に来ている状態でゴールデンクロスしているところで行います。

まとめ

さて。長らく一目均衡表に対する「愛」を語ってきましたが、皆さんにはちゃんと伝わっているでしょうか?(´ー`*)ウフッ

もちろん、一朝一夕で伝わるほどの浅い愛ではありませんが、ORZがどのくらい愛情を込めているかどうかだけでも感じ取っていただければと思います(^ω-)-☆
 
 
 
 
あっ、、、、、、、、、気持ち悪い?(´・_・`)

、、、、ということであれば、ORZがこのブログの中で公開し続けている「一目均衡表と移動平均線を使った手法」を御覧ください^^;
こちらには、一目均衡表の雲と移動平均線(SMA)を組み合わせたオリジナルの手法で、どのように相場を分析し、どのようにエントリー&決済をすればいいのか?を詳細にまとめてあります!

一目均衡表の「雲」は、他のトレンド系インジケーターとの相性も良く、特に移動平均線との相性は抜群です( ・ิω・ิ)
もし、「愛なんてどうでも良いから、ガチで使える手法を教えて欲しい」と思っている方がいれば、是非↑コチラの記事をお読み下さい(哀)

また、その他にも一目均衡表の事について詳しくまとめた記事をご用意しておりますので、是非そちらもご覧あれ〜♪

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