ローソクの時間足が確定する「◯時00分」や30分足が確定する「◯時30分」など、キリのいい数字。
実際エントリーする際、皆さんはこれらの時刻を気にしていますか??
自分は短期のチャートパターンやらプライスアクションでエントリータイミング測ったりしてるので、こうした「ローソク足の確定」は結構気にしてトレードしてます(´ー`)
一説によると「キリのいい時刻はオーダーが集まり・荒れる」なんて言われていますからね。
んじゃあ実際どうなんだろう、気にしている意味はあるのか??
ってところが気になったので、今回は【キリのいい時刻(ローソク足確定)】で何が起こっているのかの検証です!
ドル円とポンドルの1分足を、10年ぶん750万本。1本ずつの値幅を「分」ごとに分けて集計してみました。
実際に00分、めっちゃ動く


※詳しい計算は記事の最後の方にあります。
画像の一番左、00分だけバッチリ飛び出してますね(・∀・)
次いで30分や01分がピヨんと伸びてるし、5分足確定の5分刻みでもピョコってしていますね。
| ドル円 | ポンドル | |
|---|---|---|
| 00分 | 1.586(1位) | 1.633(1位) |
| 30分 | 1.253(2位) | 1.213(3位) |
| 59分 | 1.114 | 1.174 |
| 28分 | 0.896(最下位) | 0.893(最下位) |
逆にいちばん静かな分が両方とも28分という、これは何につけるか分からないがちょい面白い結果でした。
また、さっきのグラフの2色を見比べてもらうと分かりますが、60本の棒がほぼ同じ形で並んでます。
00分や30分のような目立つところだけじゃなく、0.92とか0.95とか、どうでもよさそうな中間の凹凸までかなり似てますよね(´ー`)
ポンドルというドル円と結構離れた通貨ペアで出てるので、通貨の特徴というわけでもなく、分ごとの動きは共通してこの動きになりそうです。
あと分かることとしては、動きは瞬間的で効いてるのは3分ほど、あとは平常運転に戻る感じです。
ちなみに59分も上位の値動きなので、時間を跨ぐ前からこの動きの兆候が見られれます。
時刻ではなく他の要因は考えられないか
調べたのは以下の3つ。
深夜だろうが何だろうが24時間すべての時間帯で、00分がその時間のトップでした。倍率は1.12倍から2.29倍まで幅がありますが、どの時間帯でも差が出る。指標発表:
米雇用統計が出る第1金曜や発表が集まる時間帯を全部なしで測っても、00分は1位のまま。日本の実需など:
以前ゴトー日が動くという話をしましたが、これも関係なし。むしろゴトー日のほうが低いですし曜日でもほとんど動きません(1.528倍〜1.625倍)。
ただし、動くだけで方向性は測れない
「じゃあ00分を狙い撃ちすれば値幅を活かせるのでは」と思った方もいるかもしれませんが、これは難しそうです(´Д`)
00分の1分足が陽線で終わる割合は 47.8%。
普通の分は46.6%でほぼ同じでポンドルも47.2%、つまり上か下かは分からないって感じです。
ちなみに、00分のラインブレイクとかでその勢いのままに入れば良いのでは??
と、前日高値・安値ブレイクとかでも見たんですが、00分に出たブレイクって10年で101回しかなくて、誤差が±16ptもあって判定不能でした(´Д`)
とはいえ、組み合わせとかは無限にあるし、検証するにはデータ量が足りない指標とかもあるので、自分が分かる範囲では
広がってるのは幅だけで、上下の向きに関しては有意な差が出なかった感じです。
値動きが荒れてるんじゃなくて注文が混んでる
00分に何が起きているのか、もっと細かくみてみると。
1分足にはティック数、つまりその1分に何回値段が更新されたかが入ってるので、これも数えると…
| ティック数 | 値幅 ÷ ティック数 | |
|---|---|---|
| 00分(値動き1位) | 平均の1.356倍 | 0.027 |
| 28分(最下位) | 平均の0.915倍 | 0.027 |
1回の更新あたりの動きは、どの分もまったく同じなのにティック数だけが1.4倍になってます。
つまり00分は、少ない注文で荒れて価格が飛んでるのではなく、ふつうの注文が単に多い(´ー`)
「00分は荒れる」より「00分は混んでいる」、このほうが近いイメージです。
この注文の偏りは多分ボットやアルゴのせい

先ほどもチョコっと触れましたが、5分刻みの分が前後より一段高くなっているのがわかります。
これを詳しく、前後2分の平均と比べた倍率です。
| 分 | ドル円 | ポンドル |
|---|---|---|
| 5分 | 1.079 | 1.068 |
| 15分 | 1.080 | 1.097 |
| 45分 | 1.089 | 1.084 |
| 55分 | 1.065 | 1.060 |
だいたい4%-9%。
10箇所すべてで、2つの通貨ペアが同じ大きさで盛り上がります。
これは人が5分足も気にして注文入れとるのか、システム的なものなのか、ボット的な注文なのか….
で、調べたところ暗号通貨の取引所のデータでも出ているようでした(・∀・)
BinanceとCoinbase Proのデータを調べた研究で、毎時の最初の1分に大きな山、15分・30分・45分の直後に中くらいの山、さらに5分ごとに小さな山、という並びが見つかってます。
出来高も毎時の最初に跳ねて数分かけて減衰する。
原因として一番あり得るのは機械の注文で、チャートのシグナルを見てる個人がそれを増幅してる、という話になってます。
FXとはまた違う、暗号資産の取引所でも分刻みで動きが変わっているってことで、00分に集まってるのは、FXでも人じゃないでしょう。
年々強くなっている00分の値動き


ドル円は2010年に1.263倍だった00分の値動きが2026年には1.839倍。
注目してほしいのは2つの通貨が同じ年に跳ねてるところです。
2021年に両方が上がって、2022年に両方が落ちて、2024年にまた両方が上がる(´ー`)
日本の事情でも英国の事情でもない。両方にまたがる何かが、年ごとに動いてます。
トレードの自動化がどんどん進んでいるのか、と読むのが一番素直だと思いますね!
00分の値動きまとめ|結局どう考えるか
00分は本当に他の分よりも動く。
でも方向は見つけられなかったので、エントリーするときに前のローソク足が確定して、ナウの足が00分なのであれば、ちょっと様子見するのもあり(・∀・)
くらいな感じですかね。
実際のトレードに何か強く影響するわけじゃないですが、おそらくボットが年々増えてることで00分の力も増えているのが多少面白ポイントでした。
今後も増えていくかもしれないので、その混雑に巻き込まれたくなければ、ちょい様子を見るのもアリですね(´ー`)
一番静かな28分は活かしどころがわかりませんが、アノマリー的な何かとして覚えておくと雑学としてどっかで話せるかもしれません…。
判定一覧
| 測ったこと | 通説 | 実測 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 00分は他の分より動くか | 荒れる | 1.586倍・60通り中1位(ポンドル1.633倍・1位) | ○ |
| 30分も動くか | 荒れる | 1.253倍・2位 | ○ |
| 59分も動くか | — | 1.114倍・6位 | ○ |
| ポンドルでも出るか | — | 1.633倍で1位。最も静かな分も28分で一致 | ○ |
| 00分にオーダーは集まっているか | 集まる | ティック数が平均の1.356倍 | ○ |
| 1回の更新あたり荒いか | 荒れる | 値幅÷ティック数が全分で同じ(00分0.027/28分0.027) | × 混んでるだけ |
| 年々強まっているか | — | 1.263倍(2010)→1.839倍(2026)。2通貨が同じ年に動く | ○ |
| 方向はあるか | — | 陽線率47.8%(ふつうの分46.6%、ポンドル47.2%) | × |
| 00分に出たブレイクは方向が出るか | — | 20銭先着率50.00% ±16.33pt(10年で101回) | 判定不能 |
| 時間帯の偏りが原因か | — | 24時間すべての時間帯で00分がトップ(1.12〜2.29倍) | × |
| 指標発表が原因か | — | 第1金曜と主要発表時間帯を除外しても1.411倍で1位 | × |
| 曜日の偏りか | — | 1.528〜1.625倍 | × |
| ゴトー日など日本の実需か | — | ゴトー日1.573倍/それ以外1.589倍 | × |
| 配信データの作りか | — | 前足からの飛びは00分5.9%/28分6.1% | × |
| ローソク足の区切り一般か | — | 5分刻み1.019倍/それ以外0.981倍 | × 00分と30分だけ特別 |
検証条件
データ
MT5からエクスポートした1分足(OHLC・ティック数・スプレッド)。bid配信です。
| 通貨ペア | 期間 | 本数 |
|---|---|---|
| ドル円 | 2016-01-04〜2026-09-04 | 3,760,799 |
| ポンドル | 2016-01-04〜2026-09-04 | 3,759,278 |
平日のみ。
年別の図だけ、ドル円は2010年まで遡っています。
分ごとの集計
各1分足の高値−安値を値幅とし、次の手順で分ごとにまとめます。本文のグラフと表はすべてこの手順です。
1. 日本時間の時間帯(24通り)ごとに、その時間の値幅の中央値で割る
2. 割った値を分(60通り)ごとに平均する
3. 全体平均が1.000になるよう揃える
割り方を変えると00分はドル円で1.512倍(割らずに生の平均)・1.556倍(時間ごとの平均で割る)。値幅の定義を|終値−始値|に変えると1.598倍、ティック数だと1.356倍。いずれも1位で、順位は動きません。
2通貨の60点の並びは相関0.9852。
00分と30分を除く58点で0.9665、両端を除く54点で0.9648です。
00分その後の値動き
各1分足の終値を基準に、その後n分間の「下への最大幅」と「上への最大幅」を両方測り、00分と28分で比べています。
週末などで時刻が飛ぶ区間は除外。
「動いた1分の後」は、終値−始値の絶対値が5〜10銭だった1分を切り出し、その方向へ入ったとみなしたものです。先着率は利確20銭・損切り20銭のどちらに先に触れたかで、60分で打切り。
同じ1分に両側へ触れた場合は判定不能として除外しています。
ブレイクは、前日の高値をその日はじめて上抜けた1分足を1日1回だけ拾ったもの(安値も同様)。その後の判定は上と同じです。
数字を読むときの前提
割った値と素の値は別の量です。 00分/28分の倍率は、割ったあとで1.586、素の中央値で1.571。近い数字ですが同じものではありません。
分(00〜59)はサーバー時刻と日本時間でずれません。 時差はすべて時間単位なので、分の集計自体は時刻変換の影響を受けません。念のため変換後に米雇用統計のピークが夏21:30・冬22:30に来ることを両通貨で確認しています。
「機械の注文」は推測です。 直接観測したのはティック数と値幅だけで、注文の出し手は見ていません。
限界
- 1社の配信データです。 別のFX業者のティックデータとの直接照合はしていません。外部の裏づけは、暗号資産取引所を対象とした研究(arXiv:2109.12142)で同じ階層構造が報告されていることによります
- bid配信のため、ショート側の数字はスプレッドのぶん楽観側です。SPREAD列は米雇用統計の発表1分でも中央値が動かず(17ポイント対16ポイント)、イベント時の拡大を捉えていません
- 1分足OHLCなので、00分の内側(秒単位)の構造は測れません。約定のすべりが測れないのもこのためです。 1分足の値幅は「その1分に価格がどれだけ動いたか」であって、成行を出したときの約定位置のばらつきではありません
- 通貨ペアはドル円とポンドルの2本のみ
- 将来については何も述べていません

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