FXの通説13個を20年分のデータで検証した結果・生き残りは5個だった

FXやってるとよく見聞きする

“五十日はドル円が上がる”

“月曜の窓は高確率で埋まる”

こうした通説やアノマリー。
これって実際どれくらいの確率・期待値なのか(´ー`)< ワタシキニナリマス

ってことで、ドル円・ユーロ円の5分足データ20年分(2006年1月〜2026年8月、153万本)を集計。
よく聞く通説を1つずつ検証しました。

結論を先に置いておくと

聞いたことある13個の通説・アノマリーのうち、データで確認できたのは5個。
そのうち実際にトレードで使える優位性があるのは3個だけでした。

残りは効果なし、あるいは通説とは逆の結果に(´ー`)

効かなかったもの

まず、期待外れだったほうから書いていきます。
いないとは思いますが、信じきってトレードしている人がいるのであれば、やめたほうがいいものです・∀・

満月の日は相場が大きく動く→× んなことは全く無い

満月の日はサイヤ人も大猿になるくらいだし、人間もリスクONモードになり相場が大きく動く。

的な、アノマリーの一覧でときどき見かける都市伝説味のあるものですが、面白そうなので一応真面目に調べました(´ー`)

天文計算で満月・新月の日を割り出し、20年分(満月181日、新月182日)を集計。

1日の値幅 1日のローソク足の本数 上昇した日の割合
満月 96.3pips 284.9本 53.6%
新月 94.6pips 285.0本 53.8%
それ以外の日 98.6pips 285.1本

比べると月と相場には、きれいに何も関係ありませんでした。

値幅は満月のほうがむしろ2.3pips小さいくらい笑

スワップ3倍デー(水曜)は円が売られる →× 曜日で円安は無い

水曜にポジションを持ち越すと、土日分を含めた3日分のスワップポイントが受け取れます。
そのため水曜の深夜帯に「高金利通貨を買って円を売る」注文が集まり、円安になりやすい、という説。

理屈がしっかりしてるし、何かしら影響あると思ってたのですが意外と何も発見できず。

ロールオーバー(日本時間で夏6時・冬7時)の直前5時間の値動きを、曜日別に集計しました。

曜日 ドル円 ユーロ円
+0.33pips +0.05pips
+0.51pips +1.09pips
+0.03pips +1.46pips
+0.30pips +2.56pips
-0.11pips +1.01pips

ドル円では、水曜が一番動いていません。

ユーロ円は水曜が+1.46pipsとプラスですが、木曜のほうが+2.56pipsで大きく、水曜だけが何か特別というわけではありません。

統計的に見ても、水曜と他の曜日に差はありませんでした(ドル円・ユーロ円ともに偶然の範囲)。

スワップ狙いの注文が実際に入っているとしても、為替レートを動かすほどの量ではないということですかね(・∀・)

理屈が通っているアノマリーほど信じやすいですが、理屈と実際の値動きは別物ですね。

曜日によって上がりやすい・下がりやすい → × 方向性は無い

「金曜はポジション整理で円高になりやすい」といった説。

これも調べても方向性に特別感はありません。
月曜が最も高く(+0.021%)金曜が最も低い(-0.017%)という傾向はありますが、どの曜日も偶然の範囲を出ないとった感じ。

ただし後で書くとおり、値動きの「大きさ(ボラティリティ)」については曜日差がはっきりアリという結果が

方向は効かないけど、大きの違いはアリ。ここは分けて考える必要がありますね(´ー`)

月曜の窓は埋まる → △(本物だが、やり方を間違えると負ける)

窓埋め(トレード)】は言わずと知れた通説の代表みたいなやつですが、これもなかなか注目な結果に。

まず事実として、月曜に3pips以上の窓が開いたケースが841回。
「当日中に埋まったのが82.9%」「その週のうちに埋まったのが92.6%」でした。

窓が開いたら「70〜90%の確率で埋まる」といわれていますが、この数字とも一致しますね(・∀・)

しかし、ドル円は1日平均83pips動くというのもまた事実。

仮に10pipsの窓が開いたとして、その日のうちに10pips逆方向へ動く確率は、窓があろうとなかろうとほぼ確実ってなところを考えなければいけません。

そこで「窓がない普通の日に、始値から同じだけ逆行する確率」を比べました。

窓の大きさ 当日中に埋まった率 ただ値動きが大きいだけで起きる率
3〜10pips 93.3% 90.3% +2.9pt
10〜20pips 80.2% 77.3% +2.9pt
20〜40pips 72.2% 58.6% +13.5pt
40pips超 47.9% 28.1% +19.8pt

小さい窓は、埋まって当たり前って感じですね。
「窓だから埋まる」のではなく「よく動くから埋まる」という話です。

一方で20pipsを超える大きな窓には、確かに埋める方向への力が働いているっぽいですね(´ー`)
ベースラインを13〜20ポイント上回っているので、偶然ではないでしょう。

「埋まるまで待つ」と負ける

窓埋めを狙うとき、多くの人は「埋まるまで持つ(埋まったら決済)」という出口設定をしがち。

埋まる確率が8割を超えているので、待てばいずれ戻ってくるという発想ですね。

これで20年分を計算すると、こうなります。

窓の大きさ 勝率 平均利益 平均損失 1回あたり期待値
3〜10pips 93.3% +5.9pips -64.1pips +0.8pips
10〜20pips 80.2% +14.1pips -58.8pips -0.9pips
20〜40pips 72.2% +27.6pips -76.9pips -1.7pips
40pips超 47.9% +62.1pips -133.8pips -40.4pips
全体 82.9% +13.5pips -83.8pips -3.5pips

勝率83%なのに、20年間の合計は-2,627pipsのマイナスです。

理由は損益のバランス(リスクリワード)です。
勝ったときは窓の幅(平均13.5pips)しか取れないのに、埋まらなかった日は逆行を止められず平均-83.8pips。

1回の負けが6回分の勝ちを消しています。

しかも「方向的に優位性が大きい」はずの大窓ほど、外したときの損失が大きくなり、期待値は最悪になります。

「その週まで待てば92.6%」というのも解決になりません。
含み損を抱える期間が延びるだけで、埋まらなかったときの損失はむしろ拡大します。

損切りを置くと、結果が反転する

窓埋め損切りの効果

では窓埋めトレード自体がダメなのかというと、そういうわけでもない(´ー`)

同じ検証を、埋まれば利確・逆行して15pips動いたら切る。
という損切り条件を追加するとこんな感じです。

窓の大きさ 勝率 1回あたり期待値 20年の合計
3〜10pips 78.6% +1.00pips +428pips
10〜20pips 58.0% +1.31pips +272pips
20〜40pips 48.1% +5.05pips +672pips
40pips超 18.3% -2.93pips -208pips
全体 63.6% +1.38pips +1,164pips

-2,931pipsから+1,164pipsへ、そっくり反転しました。(損切り幅は色々試して”その中では”15pipsが優秀でした)

注目したいのは20〜40pipsの窓です。
勝率は48.1%と5割を切っているのに、1回あたりの期待値が+5.05pipsで最も稼いでいます。

20-40pipsの窓が埋まったときの利益は平均で27.6pips。

リスクリワードで1:1.8って感じなので確率で負けるほうが多くても、勝ったときの利幅が大きいので合計はプラスになるって感じですね!

やはり損小利大…損小利大が全てを解決する…わけではなく。

一方で、40pips超の窓は勝率18.3%でマイナス。

窓が広すぎて、埋まる前にほぼ必ず損切りに引っかかるので設定数値には気をつけたいですね(´ー`)

窓埋めトレードの結論

窓埋めという現象は本物でチャートに現れている。
ただトレードするなら埋まるのをひたすら待つ、では雑すぎ・適切な損切り入れるべし。

てな感じですね。

実際にトレードで使うなら、20pips以上の窓に絞り、損切りを置く。これを徹底するといい感じ。

逆に小さい窓は、ボラティリティ見たらそもそも埋まって当たり前、ゆえに狙う意味が無いので放置しましょ(´ー`)

そもそも検証できなかったもの

「3月は円高」「Sell in May(5月に売れ)」「1月効果」。

この手の月単位・季節単位のアノマリーは、サンプル不足で検証不可でした(´Д`)

3月は1年に1回しか来ないので、20年集めてもデータは20個しか集められないですからね。

実際に「3月は円高」は実際には21年中13年が円安で、平均も+0.91%とプラス(円安方向)です。

が、偶然の範囲に収まるので「3月は円安!凄い発見じゃ!」とはならないわけです。

偏ってるか・偏ってないかすら判断できず言えることが何もない、というのが結論でしょう(´ー`)

セルインメイっぽい素材

Sell in Mayも同様。
一応5〜10月の年平均が+0.87%、11〜4月が+1.77%で差はありますが、どちらも20年分のデータなので全く断言はできませぬ。

「三連休明けは窓が大きい」と言った説もありますが、FXは米国の祝日でも動くため、20年で該当したのは13回だけなので、これも検証できず。

コインを20回投げて表が13回出たとして、そのコインが何かの理由があって偏った結果が出たと言えるかというと言えないって感じですね。

20回程度なら、公平なコインでも13回くらいは普通に偏る。
実際に計算すると、20年中15年が同じ方向に動いて、ようやく「偶然とは言いにくい」水準、18回ならまあそうかなってくらい。

「60%」くらいの効果の検証だと200回くらいのデータが必要って言われるので、200年分のデータは無く。

セルインメイとかよく語られている割に、バチっとした根拠があるわけでは無いのです(´Д`)株とかはまた違ってきますが。

検証でちゃんと生き残ったもの

一応この記事の本題はここからです(・∀・)

色々ある説の中で、何がちゃんとデータで検証できたのか見ていきましょう。

東京時間はレンジ、動くのは欧州から →  ○

まず基本的なところから。

東京時間(9〜15時)の平均値幅は44.7pips、欧州時間(16〜24時)は65.0pipsで、欧州が1.45倍でした。欧州のほうが大きかった日は76.2%です。

時間毎のボラ

まあ時差で市場参加者が違うので、当たり前っちゃ当たり前で、よく知られている話ではありますが、数字で裏付けが取れましたね(´ー`)

ちなみにユーロ円で同じ集計をすると1.63倍で、こちらのほうが欧州偏重です。
ドル円は相対的に東京時間でも動くほうだ、とも言えます。

月曜は動かず、金曜に向けて大きくなる → ○ 結構綺麗

曜日ごとの1日の値幅を見ると、きれいな傾向が出ました。

曜日 平均値幅 全体比
月曜 88.4pips 89.8%
火曜 95.2pips 96.8%
水曜 101.0pips 102.6%
木曜 103.4pips 105.1%
金曜 104.0pips 105.7%

月曜から金曜にかけて、ほぼ一直線にボラが大きくなります。

月曜と金曜では15.6pips、率にして18%の差です。
前半10年・後半10年のどちらでも同じ形だったので特に最近とか昔とかは関係なさそう。

前に書いたとおり、曜日による「方向」の偏りはありません。
しかし「どれくらい動くか」には明確な差があります。

ドル円曜日ごとの値幅

月曜に普段と同じ利幅を狙うと届きにくい、という形で実用的な意味がありますね(・∀・)

なお、ユーロ円ではこの単調な増加は見られませんでした(月95.8%、水96.8%とばらつく)。

これはドル円に固有の性質のようです。

ゴトー日は仲値まで上がりやすい → ○(最も強い)

今回いちばんはっきりと結果が出たのがこれです。

五十日(5日・10日・15日・20日・25日・30日、休日なら前倒し)は企業の決済が集中する日。

銀行が顧客向けに使う基準レート「仲値」は毎朝9時55分に決まるので、支払いにドルが要る企業の分を、銀行が買い集めることになります。

だから狙いどころは朝から9時55分までをドル円買いで狙うというもの。

このゴトー日アノマリーについては、すでに学術的な検証がありました。

2007年から2020年の13年間のデータで有意なリターンが確認されたという報告があり、これを組み込んだ自動売買プログラムも出回っているらしい。

ただ、「ゴトー日?なんか古臭いし最近は通用しないんじゃね?」

的なことも思っていたし、今回は20年間に延ばして見てみました(´ー`)

結果:五十日に、朝8時に買って9時55分に売ると、20年間の平均で+2.50pips、勝率59.4%。
※スプレッドは往復分を実データで差し引いています。

同じことを五十日以外の日にやると、20年で-467pips、勝率49.8%と、五十日だけが機能しています。

しかも最近でも効果は薄れていません、というかより強くなってる(´ー`)

期間 合計 1回あたりの期待値 勝率
2006〜2010 +452pips +1.30pips 57.6%
2011〜2015 +987pips +2.83pips 60.2%
2016〜2020 +1,062pips +3.04pips 59.6%
2021〜2026 +1,096pips +2.77pips 60.1%

「昔は効いたが今は消えた」とよく言われるパターンの逆でした。

ただし、ゴトー日トレードが機能するのは月4回だけ

ゴトー日なら全部いけるかというと、そうではなく。
日付ごとに分けると、大きな差がありました。

日付 1回あたりの期待値 勝率
5日 -2.44pips 46.9%
10日 +2.29pips 61.4%
15日 +4.84pips 63.3%
20日 +5.30pips 68.3%
25日 +3.05pips 58.0%
30日 -0.35pips 49.7%

5日と30日が脱落。

実際に優位性があるのは10日・15日・20日・25日の月4回でした。

ゴトー日は月4回が適切

この4日に絞ると、1回あたり+3.86pips、勝率62.8%、20年で+2,574pipsになります(・∀・)
年間で約123pips、トレード回数は年32回って感じの結果に。

ただし、21年のうち17年がプラスですがマイナスだった4年(2007年、2009年、2014年、2022年)もあり。最大で-120pips程度で、まあ崩れてはいません。

もうひとつ、土日祝で前倒しになった五十日のほうが強いという傾向も出ました(期待値+3.23pips・勝率62.3%)。

1回あたり期待値 勝率
前倒しになった日 +3.23pips 62.3%
日付どおりの日 +2.16pips 58.1%

前倒しの日は2日分の決済需要が集中するため、と考えると筋は通ります(・∀・)

「ドル買い」よりも「円売り」だった

五十日の説明としてよく言われるのは「輸入企業がドルを調達するから、ドル円が買われる」というものです。

これを確かめるため、ユーロ円でも同じ検証をしました。
ユーロ円は円が絡みますが、ドルは絡みません。

通貨ペア 五十日 普通の日 勝率
ドル円 +2.86pips +0.22pips +2.63pips 60.4%
ユーロ円 +1.96pips -0.26pips +2.22pips 57.5%
ユーロドル -1.51pips -0.65pips -0.87pips 45.2%

円が絡む2つのペアで揃って上昇し、円が絡まないユーロドルでは機能しておらず。

さらに、五十日にドル円とユーロ円が同時に上昇した日は49.3%(普通の日は40.2%)。
ドルだけが買われているなら、ユーロ円がここまで連動する理由がないでしょう(´ー`)

動きの大きさを率で比べると、ユーロ円の上昇はドル円の73%にあたります。

もしドルが買われているだけならユーロ円は動かないはずで、逆に円が売られているだけなら同じ大きさで動くはず。

73%という数字は、大部分が円売りで、ドル買いはその一部であることを示しています。

てなわけで「輸入企業がドルを買うから」という説明は間違いではありませんが、実際に起きていることの3割ほどしか説明できていない

ってところも検証してみた結果として面白い部分です(・∀・)

仲値のあとは下がる → ○

さっきの五十日、朝上がった分は、午後に戻るという説。

五十日の9時55分から15時までを見ると、平均して-5.49pips。
普通の日は-1.43pipsなので、五十日だけが大きく下げています。下落する確率は約60%でした。

五十日は朝の上昇と午後の下落がセットで存在するので、1日で往復8pips前後の歪みがあることになります(´ー`)

五十日については他にも検証項目が多いので、日付別・時間帯別の詳細は別記事にまとめました。

五十日アノマリーの完全検証(20年・詳細データ)

判定が難しかったもの

最後に、白黒つかなかった2つを書いておきます。

前日の高値を超えたら、そのまま伸びる → △

前日の高値・安値をブレイクトレードは結構使える手法として有名だったりします。

今回は前日の高値安値ブレイクが、そのまま前日高値の上、安値の下で1日を終えるのかを見ていきました。後者がいわゆる「だまし」ですね。

そのまま抜けた側で終わった だましだった
前日の高値を上抜け 59.6% 40.4%
前日の安値を下抜け 53.7% 46.3%

上抜けだけが強いという結果(・∀・)上下で6ポイントの差があります。

ただし、この差が期間によって大きく違ったんですよね。

上抜け 下抜け
前半10年(2006〜2015) 61.7% 51.2% +10.5pt
後半10年(2016〜2026) 57.9% 56.2% +1.7pt

前半は上下で10ポイント以上の開きがあったのに、後半はほぼ差がなくなっています。

近年は消えつつある可能性が高く、最近効かないんじゃ微妙だなーという形で△判定です。

東京の値動きは欧州で否定される → △(むしろ逆)

「東京時間で方向性が出ても、欧州時間で否定され逆行しがち」

FXでたまに起こる15時の相場の方向転換(アーリーロンドン)その背景とは?
日中チャートを見ていると15時ぐらいに突然為替相場が方向転換した、なんて経験ないですか?なぜロンドンが開く16時ではなく15時なのか?その背景にはある出来事が関係しているんです。

自分自身トレードで結構これやられること多く、チャート見てても逆行するなーと思って、Xでも呟いたりしてたんですが、実際のデータで検証したところ….

結果はもしろ逆でした(・∀・)

東京が上げた日は、53.1%の確率で欧州でも上げています
東京が下げた日は49.4%で欧州でも下げている、というなんとも微妙な結果に終わりました。

一応上げた日だけ続きやすい、という上下の違いは見れています。

しかもこれは前半10年では出ておらず、後半10年で明確になっています。近年になって現れた性質なのか?

ユーロ円でもほぼ同じ数字(東京上昇日52.6%で続伸、下落日49.8%続落)が出たので、円ペアに共通する現象と考えられます。

他の通貨ペアとか、条件変えると発動するみたいなこともあるかもしれないので、引き続き追跡してみたいと思います(´ー`)

アノマリー・通説の判定一覧

# 通説 判定 根拠
1 五十日は仲値まで上がる +2.50pips / 勝率59.4%(コスト控除後)。ただし10・15・20・25日のみ
2 仲値の後は下がる 五十日 9:55→15:00で-5.49pips(普通の日-1.43pips)
3 東京は動かず欧州で動く 欧州が1.45倍。前後半で安定
4 金曜は動く 105.7%(全体比)。月→金で単調増加
5 月曜は動かない 89.8%(全体比)。4と同一の傾向
6 月曜の窓は埋まる 現象は本物(大窓はベースライン比+13.5〜19.8pt)。ただし「埋まるまで待つ」と20年-2,931pips、損切り15pipsなら+1,164pips。20pips以上の窓に限る
7 前日高値ブレイクは続く 前半+10.5pt → 後半+1.7ptで消滅
8 東京の動きは欧州で否定される 逆。東京上昇日は53.1%で継続、下落日は無効
9 満月の日は大きく動く × 値幅0.976倍。取引量284.9対285.1でほぼ同一
10 スワップ3倍デーは円が売られる × ドル円では水曜が5日間で最小。ユーロ円も水曜に特異性なし
11 曜日で騰落が偏る × 全曜日で有意差なし(値幅は4・5のとおり有意)
12 3月は円高 / 1月効果 / Sell in May など月次・季節性 判定不能 サンプル20〜21個。構造的に検証不可能
13 三連休明けは窓が大きい 判定不能 20年で13回のみ

検証条件

ここからはちょっとマニアック。
検証を再現・検算したい方向けの詳細です。

ドル円の5分足20年分(2006年1月〜2026年8月、153万本)を日本時間に正規化し、スプレッドは実測値を往復分控除して集計しています。

判定は「全期間で有意」「前半10年と後半10年で同方向」「ベースラインを上回る」
「コスト控除後の期待値がプラス」の4条件です。

なおMT5のサーバー時間は夏冬で1時間動くうえ、2014年6月21日にブローカーが1時間変更しているため、固定オフセットでは日本時間に変換できません。

この処理を誤ると集計結果がすべて狂うので、雇用統計のスパイク位置から実測して特定しています。

データの仕様、時刻の取り扱い、判定基準の詳細はこちら
(このサイトの検証方法について)

生データ

検証に使用したデータをCSVで公開しています。
記事中の数字はすべてここから再計算できます、条件を変えて検算したい方はご利用ください。

  • 五十日の全日次記録(5,357日)— 8時始値、仲値、15時終値、スプレッド、損益
  • 月曜の窓 全ケース(841回)— 窓幅、当日中/週内に埋まったか、損切りあり・なしの損益
  • 時間帯別の平均レンジ(5分刻み、日本時間)
  • 曜日別の値幅と騰落
  • 日次データと月相(満月181日/新月182日)
  • 月次の騰落(月別・季節性アノマリー検証用)
  • 13項目の判定一覧

検証データ一式をダウンロード(ZIP / CSV 7ファイル)

本記事の数値は2026年8月時点のものです。データは年1回更新し、判定に変化があれば記録を残します。

なお「ジブリの呪い」(雇用統計の日に金曜ロードショーでジブリ作品が放映されると相場が荒れる)については、放映日のデータを別途集める必要があるため、独立した記事として検証予定です。

ジブリの呪いを20年分のデータで検証する(準備中)

集計環境について

データの集計・統計処理には Python を使用し、コードの作成とレビューには Claude(Anthropic)を利用しています。

検証項目の選定、条件の設計、結果の解釈は筆者が行ってます。
集計結果はすべて公開データから再計算できます。

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