FXトレーダーも知っておきたい!日銀「インフレ率2%」の理由

こんばんは!ORZ(おつ)です^^

先週のFOMC(連邦公開市場委員会)以降、再びドル安円高が加速していますね・・・!
直近は110円台にある抵抗に跳ね返されているので
テクニカル的には、ここが今後の安値防衛ラインとなりそうです(´ー`)

USDJPY 4時間足
UJ0322

このドル安・円高の値動きは、世界経済の動向に対して悲観しているFOMCが
米利上げに対して消極的になってしまったため、
ドル売りやリスクオフの円買いが進んだようです。

これまでにも日銀は、様々な金融緩和施策を打って
基本的には「通貨安(円安)」にしたいという思惑があるのですが
ここに来てかなり押され気味な状況になっていますねぇ。

日銀が金融緩和政策を打つ背景には、
「( ゚Д゚)<インフレ率(物価上昇率)を上げたい!」
という日銀側の明確な狙いがあるのですが、
そもそもなぜ日銀が「インフレ率を上げたい」と考えているのか、ご存知でしょうか^^?

今回は「日銀の政策とか実はよくわかんないんだよね・・・」という読者さんのために、
現在日銀がどんなことを政策として実行しているのか、
ということを解説していきたいと思います!

実際、こうしたファンダメンタルズの知識があってもなくても、
トレードで勝つ上では全く問題ありませんw

しかし、長期的なトレンドの背景には経済指標や各国の金融政策をきっかけに
発動していることがほとんどですし、ある程度ファンダメンタルズのことを
理解しておくことで、チャート上の今現在の為替の動きが
「意味のあるもの」として見れるようになってきます。

ただの値動きのグラフとしてチャートを見るよりも、
「こういうことがあったからこんな動きしているのか!」ということが理解できた方が、
単純にFXを楽しむことができますよね(´ー`)♪

また、経済の話は自分自身の生活にも密接するところもあり
知っておくと便利なこともありますので、ぜひ参考にしてみてください^^

日銀がなぜ「インフレ率2%」という政策目標を掲げているのかを説明する上で
「金融緩和政策」がどういったものなのかということがわからないと、
「インフレ率をあげたい( ゚Д゚)!」という本当の狙いを理解することはできません。

ですので、まずは日銀がなぜ金融緩和政策を実施しているのか?というところから
解説していきたいと思います^^

なぜ日銀は金融緩和政策を実施するのか!?( ゚Д゚)

日銀が金融緩和政策を実施する背景には、
日本が90年代後半から約15年以上もの間、デフレから脱却できずにいる、
という問題があったためです。

デフレというのは、長期的に物価(物やサービスの価格)が
下がっていってしまう現象のことをいいます。

このデフレが続くとどういうことが起こるかというと、
物やサービスの価値・値段が下がってしまうため、
企業が儲かりにくい状況が生まれてしまいます。

高い物がたくさん売れたほうが企業は売上を伸ばせますが、
物を安くしないと売れない状況になってしまうと、
なんでもかんでも安売り状態で、利益を上げ辛くなってしまう、
ということですね・・・(´Д`)

デフレ経済の元で、モノを売っても儲かりづらくなった企業は、
より多くの利益を残すために人件費をカットしたり、
新しい事業を伸ばすための設備投資を控えるようになり、消極的になっていきます。

そうすると、企業で働いている人の賃金が下がり、
賃金を下げられた従業員の人は、「節約して消費を抑えよう」と考えます。
消費が抑えられることによって、企業はさらに価格を引き下げて
自社の製品やサービスが売ろうとします。

この流れが続くと・・

物価の下落 → 売上の減少 → 賃金カット → 消費の低迷 → 物価の下落・・・
という悪循環、いわゆる「デフレスパイラル」が続くことになり
景気がどんどん縮小していってしまうのです(´Д`)

景気がどんどん悪くなる中で、「このままではマズイぞ・・・」と
デフレから脱却する施策として、政府と日銀が打ち出したのが、
これまでの歴史上で行ったことがないレベルの異次元的な金融緩和政策なのです。

金融緩和政策が始まったのは現在の安倍政権が発足されたあとのことで、
「アベノミクス3本の矢」のうちの「大胆な金融政策」の一つとして注目されました。

2012年10月頃の当時のドル円レートは80円台前半でしたが、
金融緩和政策を行うと発表してから3年後には125円台をつけていますね。
(この大相場で荒稼ぎしたトレーダーはかなり多いです)

USDJPY 週足
kinnyuukannwa_j

ここまで為替レートに影響を与えた金融緩和政策が
具体的にどういうことを実施したのかというと、
国債や株、不動産といった資産を直接大量に買い入れることによって
経済全体に出回る現金を増やしたようです。

国が銀行から国債を購入すれば銀行の残高が増えて企業への融資に回しやすくなりますし、
企業の株が買われれば、企業にも現金が増えて設備投資などの積極的な活動を後押しします。

結果それが景気を刺激して、賃金上昇や消費の活発化につながっていく、
というシナリオなわけですね(´ー`)
ちょうどロイターに日銀の金融緩和についての記事がありましたので、
お時間あったらこちらもチェックしてみてください。

年末の資金供給量、過去最大356兆円 年間80兆円増を達成=日銀

以上のようにデフレから脱却をするために、異次元レベルでの金融緩和を行って
インフレ率が2%になるまで、景気を刺激していこう!というのが日銀の狙いだったわけですね。

インフレ率が上がったその後はどうなる・・・?

インフレの状態というのは、デフレとは反対に、
長期的に物価が上がっていく現象のことです。

物価が上がっていくということは、消費者の間で需要が伸びているということでもあるので、
商品やサービスを提供する企業からすれば、利益を出しやすい状況ですよね。

企業が儲かれば、積極的に人を雇用できるようになり失業率も下がりますし、
利益が多くなれば、働いている従業員の賃金アップにもつながります。

従業員の賃金がアップすることによって「ちょっと贅沢しようかしら(・∀・)」
と考えられる余裕も生まれ、個人の消費ものびてきます。

個人消費が伸びることによって、経済の供給量に対しての需要が大きくなると、
サービスや商品の価格をひき上げることができ、結果的にインフレにつながります。

売上の上昇 → 賃金アップ → 消費の上昇 → 物価の上昇・・
という、デフレとは真逆の「物価上昇(インフレ)のサイクル」が出来上がるのです(´ー`)

ただ物価も上がればいいというものでもなく、
上がりすぎると、バブル期のように需要が過剰になってしまったり、
逆に供給が過不足になる可能性もあるため、ゆるやかな「インフレ率2%」というのが、
経済にとって一番いい状態だと日銀は判断したわけですね。

しかし、インフレ率を高めるために、
金融緩和政策を行っている日銀の姿勢を疑問視する意見として、

「結局お金を大量にジャブジャブばらまいたところで、
本質的な需要を伸ばすことにはつながらないのでは?(´Д`)」とか

「企業の賃金アップが物価の上昇に対して追いつかないのでは?」
という声もあり・・・

今後大幅な景気回復が見込まれるのかは、
神のみぞ知るところというわけです。

解説が長くなってしまいましたが、
以上が日銀の「インフレ率2%」という政策目標と、
それに伴う金融緩和政策についての背景です。

いかがだったでしょうか?(´ー`)汗

今回は珍しく難しいテーマで記事にしたので、
自分自身も上手く解説できているかわかりませんが、
これをきっかけに少しでも経済の知識の勉強につなげていただければ嬉しいです・・・!

各国の金融政策経済などのファンダメンタルズの知識は、
長期の相場トレンドの予測する際にも分析の材料になるので、
知っておいて損はないと思います^^

それでは次回のFXブログもお楽しみに♪

 

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